今月の「峠山の会」定例山行は、長野県の北八ヶ岳。
夏恒例の1泊での山行になります。
寝食を共にする機会はなかなか少ないので、
今回は会員さんたちの絆もさらに深まるというもの。
夏山シーズン、山小屋での宿泊、温泉も楽しみですね。
さて、目的地の北八ヶ岳は八ヶ岳連峰のその名の通り北側で、蓼科山から夏沢峠の間の山々の総称。「きたやつ」の愛称で親しまれています。南八ヶ岳に比べて斜面がなだらかで岩場も少ないため、登山やハイキングに人気の山です。針葉樹の原生林に生い茂る苔、澄んだ湖、開けた草原の風景が存分に楽しめます。
この度、T村さんが撮られたお写真とコメントが届きました。
それでは、1日目から順を追ってご紹介します。
関越、上信越、中部横断自動車道を乗り継ぎ、麦草峠まで貸切バスで移動。
白駒池入口駐車場へ到着です。
こちらで準備体操をして、身体を充分にほぐします。
装備・服装を整えて、いよいよ白駒池入口から登山のスタートです。
最初は歩きやすい木道。
遊歩道になっているんですね。
スタートしてすぐに苔の森が広がっています。
白駒池を半周してニュウに向かう予定が、間違ってこの分岐を左へ行ってしまいました。正しくは写真右方向です。
上を見るとちゃんと道標がありました。
リーダーに頼らずしっかり確認することが大事だと実感しました。
おっと、いきなりのトラブル?
登山ではよくあることですが、壊れた道標に惑わされてしまいましたね。
もののけの森。
北八ヶ岳には他にも白駒の森、丸山の森、黒曜の森など名前のついた看板が立っています。
苔やシラビソに囲まれた森からポッカリと現れる白駒湿原
もののけ姫のキャラ、「こだま」がいました!?
登山客が残したものなんでしょうか、こんなに小さいのによく見つけられましたね。
「木の霊」っぽいユニークな姿が愛らしいです。
ニュウへ向かう道。雨が降ってきてレインウエアを着ました。
雨ですか!少し厄介ですね。
モヤに太陽の光があたって幻想的でした。
そのうち遠くで雷が鳴り始めましたが、もう少しでニュウなのでそのまま登ろうということに。。
ですが、私は雷が怖くて山頂手前で待ってました。
それにしてもニュウって一風変わった山の名前です。
どうやら山容が、刈り取り後に稲わらを円錐形に積み上げる「にう」に似ていることから名付けられたとされています。
ニュウのあとは、雨に濡れた足場の悪い道を慎重に下っていきます。
辺りにはいろいろな苔が生き生きとと茂っていますね。
話によると、北八ヶ岳近辺にはなんと500種類以上の苔が自生しているのだとか。
到底そんなには見つけられないですよね。予想外に凄い数です。
苔の間には色鮮やかなキノコたちも。
白駒池まで戻ってきました。
実は、白駒池手前でグループが3つに離れて、私とTさんがみんなに合流できないまま宿まで行き、皆さんにご心配をかけてしまいました。班から離れて歩いたことや、ルート変更の認識違いなど問題点が浮かび上がってきました。あと雷の時の行動判断も今後の課題となりそうです。
そういうことがあったんですか。列から離れすぎるのは少し危ないかもですね。
登山にトラブルは付き物。でも、みなさん無事で何よりです。
ところで、湖面に映る原生林も素敵な景色ですね。
本日の宿、麦草ヒュッテまで徒歩で移動。
目の前にはお花畑が広がっていました。
(アキノキリンソウ、ミヤマシシウド、ゴマナ、ハクサンフウロ、ワレモコウ、クガイソウなどなど)
宿に入ったとたんに、外はスコールのような土砂降りに。
間一髪でセーフでした。
それはナイスなタイミング。日ごろの行いが良かったのに違いありません。
ここで無事1日目の登山は終了。
みなさん、よく食べよく眠れたのかなあ?
そして日が明けて、まずは朝の散策。
朝日が草木を照らし、その光が眩しそう。清々しい朝の風景ですね。
心が洗われるように穏やかな、2日目の始まりです。
泊まった麦草ヒュッテをバックに2ショット!
今日も良い日になりそうですね。
出発前の体操。
みなさん、体調バッチリです。
宿前で記念撮影。
2日目は茶臼山(ちゃうすやま)、縞枯山(しまがれやま)に行きます。
森の中の木漏れ日。
陽の直線がファンタスティックな雰囲気を醸し出しています。
2日目の登りはピンクのお召し物がお似合いのⅠ塚さんがリーダー。
昨日の雨のせいか、道はところどころ水たまりになってぬかるんでいました。
1日目の道もぬかるんでいたので、北八ヶ岳はいつもそうなのかもしれません。
急ぐことはありませんからね。
滑らないように足元をしっかり確認しながら、慎重に行きましょう ♪♪
中小場(なかこば)に到着。
岩が積み上がった展望台のような場所で、見晴らしも最高。
開放的な気分にダブルピースも出てますね!
目の前にはこれから登ろうとする茶臼山と縞枯山が見えます。
茶臼山までの登りは直登の急登です。
苦しい坂道ですが、笑顔も忘れませんね。
先頭を行くリーダーもがんばってます。
茶臼山山頂に到着。
残念なことに眺望はなし。
山頂標識の文字は擦れてほとんど見えません。
ただの棒になっているんですね。ちょっと寂しい山頂です。
ぬかるんだ道。ルート全体を通して、今日はこんな感じです。
水たまりもあって大変そう。
下りは特に危ないので、しっかり足の置き場を確認ですね。
山頂から5分ほどの茶臼山展望台。遠くまで開けてます。
昨日の荒天もあり、今日の青空にみんなの笑顔がはじけてます。
本当にみなさんの笑顔、最高ですね。
良い景色を眺めるため、頑張った甲斐がありました。
眼下はふかふかの緑の絨毯が広がっています。
壮大な絶景です!
またまた素敵なポーズで激写。
楽しそうな気持ちが伝わってきます。
みんな、山にバンザイ! Hooray(フーレイ)!
一面に苔の蒸す風景はまさに幻想的。
縞枯れ現象で立ち枯れた木々の間を通って縞枯山へ
※ 縞枯れ(しまがれ)現象とは、
(以下ウィキペディアから参照)
” 縞枯れ現象は、亜高山帯の針葉樹である、シラビソ、オオシラビソの優占林に限って見られる現象。木々が立ち枯れたり、倒れたりすることにより、遠くから見ると縞状の模様が見られる。 山の自浄作用とも木々の世代交代や天然更新とも考えられている。大規模な縞枯れは蓼科山や縞枯山などで見られる。 ”
岩を登ると縞枯山展望台。
それにしても険しい道のりですね。
道なき道を登るというか、気力も相当必要です。
縞枯山展望台に到着。イェーイ!
ただし、縞枯山山頂は木々に遮られ眺望はなし。
縞枯山から雨池峠へ下るガレ場は急で、
浮石に足を取られないよう慎重に歩きました。
そうですよね、転がる石は怖いです。
こんなに岩石がゴロゴロしていると歩くのがたいへんですね。
雨池峠から先はほぼ平らな木道歩き。
このあたりからは観光客をたくさん見かけました。
ここまで来ると一安心ですね。
遊歩道でランチを済ませて先へ進むと八ヶ岳ロープウェイ駅。
山頂駅前には坪庭自然園が広がり、散策することができます。
こちらでこの日の山行は終了。
下りロープウェイに乗ってから帰途に着きました。
今回も無事に登山を終えることができて良かったです。
充実した1泊2日の定例山行、素晴らしかったですね。
みなさま、お疲れさまでございました。
また、リーダー、サブリーダー様ありがとうございました。
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