入笠山 2025.6.7

今月の「峠山の会」定例山行は、

長野県富士見町にある入笠山(にゅうかさやま)。

入笠山は「花の宝庫」と呼ばれる山で、約150種類にも及ぶ多種多様な山野草が折り重なって咲く花の楽園。

ゴンドラで標高1780mまで一気に駆け上がったところのゴンドラ山頂駅付近には「入笠すずらん山野草公園」があって、6月上旬にはドイツすずらんの群生が見られます。

続く入笠湿原では木道が整備されていて、そこには四季折々の花々が満喫できる開放的な光景が広がります。

また、入笠山頂上からは、富士山をはじめ南・中央・北アルプスまでをぐるっと見渡す360度の大パノラマを心ゆくまで楽しむことができるそうです。

お天気にも恵まれた行楽日和、どのような山行になりますでしょうか、ワクワクします。

 

まずは、富士見パノラマリゾートのゴンドラ山麓駅に集合。

今回は、車組と電車組に分かれての現地到着です。

 

同時に集合するのがなかなか難しいのですが、なんとか無事全員が現地に合流。

ゴンドラ乗り場へと向かいます。

売店先の階段ではいろいろな花がお出迎え。

濃い赤が鮮やかなのは、紅卯木(べにうつぎ)の花。

そしてゴンドラに乗り込みます。

8人乗りですが、グループごとの搭乗(2名で1台とか)だったので、この場所に辿り着くまでにはものすごい列ができていました。外はすでに陽が照っていたので、列に並ぶのがしんどかったです。

乗り場に飾ってあったカエルの置物。

ちょっとお洒落な雰囲気を演出されて、気持ちが和みました。

ゴンドラは急な坂を一気に進みます。

背後には八ヶ岳が望めます。

ゴンドラ山頂駅に到着。

すぐ横が「入笠すずらん山野草公園」。

広場の先には八ヶ岳の雄姿。

そして足元にはドイツすずらんの群生が。

ちょうど開花の時期。

たくさんのドイツすずらんが咲いていて、

辺りには花のやさしい香りが漂っていましたよ!

その満開のすずらんをバックに1枚。

すずらんの花は小さいので、写真では一面緑に見えて花がよくわからないですね。

間近で見るとこんな感じ。清楚なイメージの花ですね。

フォトスポットでは八ヶ岳をバックに写真。

湿原のほうへ進みます。

ニホンジカの侵入を阻止するゲートを通過。

山野草は鹿たちのごちそうなんですかね、

食害をなくす管理が行き届いています。

入笠湿原に到着。

高低差のある開けた場所で、見た瞬間、息をのむ美しさに驚きます。

こちらには日本すずらんが群生しています。

先ほどのドイツすずらんより小ぶりで花数も少ない品種のようです。

開花も少し遅いですが、控えめな可憐さがあってなかなか良いです。

階段状の木道を花を観賞しながらゆっくりと降りて行きます。

湿原といっても水場はありません。

ツマトリソウ(褄取草)。

花びらのとんがりが鋭いのとやや丸みのあるものの個体差があるようです。

桜のように木を覆うように咲く白い花はエゾノコリンゴ(蝦夷小林檎)。

咲き始めのピンクから咲き進むと白くなるのは、ズミ(桷)。

クリンソウ(九輪草)も元気に咲いていました。

仏塔の屋根にある「九輪」に似ていることから付けられた名前なのだとか。

9つの花が輪のように咲く花だとばかり思っていましたが、そうではありませんでした。

この陽気で人出は半端ないくらいに多いですね。

木道も行き交う人々で混雑しています。

入笠湿原の立て看板より以下抜粋

” この入笠山一帯には数多くの湿原がありますが、南アルプスとしては珍しいものです。いずれも環境の変化により消滅しようとしています。地質は秩父古生層に属し植生学的には陸地化がすすんでいる湿原です。

2004年には長野県の自然環境保全地域に指定されました。この自然はすべての人々の宝です。みんな大切に保護しましょう。 ”

そうなんですか、湿原が陸地化しているんですね。

素晴らしい自然を残していきたいものです。

休憩処では食事もできるようです。

クリンソウがまとまって咲いていました。

よく見ると赤とピンクの2色があります。

またゲートを通って次の区画に入って行きます。

サクラソウ。

ツマトリソウとユキザサ。

ミヤマエンレイソウ。

シダの新芽。毛に覆われたゼンマイがぐーっと伸びきった感じ。

湿原を抜けると山道になってきました。

分岐点に到着。

岩場コースを進みます。

ごつごつした岩場では、先が詰まって立ち止まることもしばしば。

気温も高くなり、体力も消耗してきましたが、

頂上まではもう一息です。

そして入笠山 山頂に到着。

多くの人で賑わっています。

ここで、お待ちかねのお食事です。

周りは360度のパノラマ。たくさんの山並みが見渡せます。

「日本百名山」のうち22山を見ることができるそうですよ。

順番待ちの山頂看板を持って記念撮影。

休憩を早々に切り上げて今度は下山です。

帰りのバス時間を考えての移動。致し方ありません。

 

サルオガセ(猿麻薯)がいっぱい木に垂れ下がっていました。

サルオガセは地衣類で、露から水分を取り、自ら光合成をして生きています。

木に寄生して(栄養を取っている)いるわけではなく、

ただぶら下がっているだけらしいです。

ちなみに地衣類とは、菌類と藻類が共生関係を結んでできた複合体(生物)です。コケと似ていますが、コケは植物です。

生物(せいぶつ)ですって?なんとも不思議なものですね。

また休憩所。トイレもあります。

ホテイアツモリソウの奇抜な花。

表示のポスターからの抜粋

” 釜無ホテイアツモリソウ

長野県諏訪郡富士見町の西域、南アルプス山系釜無山や入笠山に自生し、紅い花を咲かせるラン科の多年草が「釜無ホテイアツモリソウ」と呼ばれています。
この紅紫色の派手な花は、愛好家の多いランの中でももっとも人気のある種で、野生での絶滅の危険性が極めて高い絶滅危惧IA類に区分されています。本州で生育が確認されている県は長野県、山梨県、福井県だけであり、長野県内では富士見町内だけ。県内唯一の鑑賞ポイントと言えます。 ”

珍しいものを見せていただいて感謝です。

それにしても独特なカタチの花ですね。

ゴンドラ駅に戻ってきました。

こちらで解散。一安心です。

山行後のお楽しみはルバーブのソフトクリーム。

ルバーブは、シベリア原産の野菜。食用大黄(しょくようだいおう)とも言い、葉軸(茎)の部分が食べられます。強い酸味と独特の香りが特徴で、西欧ではジャムやパイなどのデザートに広く使われているそうです。

酸っぱくて栄養のある野菜ということでみなさん興味津々。

普通に美味しいソフトクリームでしたよ。

ゴンドラ山麓駅の売店には生のルバーブが販売されていました。

以下は会員の皆さんが撮られたお写真。

八ヶ岳を背に元気な表情が良いですね。

鈴なりのすずらん、かわいいです。

雪の残った山並み。

忘れてならないのが富士山。残雪の筋が綺麗に見えます。

ホテイアツモリソウ。

初めて見るものがいろいろあって新鮮な体験でした。

食後に山頂標識の前で1枚。

こんな感じで今回の山行も無事終了。

ゴンドラチケット購入の特典として、野菜ジュースと山野草のプレゼントをいただいて帰りました。

リーダー、サブリーダーさま、ありがとうございました。

そしてみなさま、お疲れ様でございました。

 

つっちーさんのブログにも今回の山行のことが書かれています。

つっちーの日々 6/7 会山行「入笠山」

 

動画も楽しんでください!

【入笠山】360度の大パノラマと植物の宝庫

入笠山 報告書
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2025年11月15日(土) 「美の山」

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「公開ハイク」でお申し込みください。ご連絡をお待ちしております。

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