柏木山(個人山行) 2021.12.15

今回は、少人数で無理のないゆっくりとした山歩き。

このところ足の弱ってきた3人(と非会員の方1人が同行)の

リハビリを兼ねた山行となりました。

行き先は、埼玉県飯能市にある柏木山。

多峯主山、龍崖山、柏木山の飯能三山の中でも最高峰、

とは言っても標高は303mの低山なのが柏木山。

先月も個人山行にて連山で行かれていましたが、

今回はピンポイントで柏木山の1山だけ。

のんびりと景色や紅葉を眺めながら、気ままに立ち止まったりして

気楽に登ることができました。

 

まずは、飯能駅からタクシーで茜台自然広場下の駐車場に到着。

コチラがあかね尾根道コース入り口になります。

登山道の入り口には地面に霜が降りて、草が白くなっていました。

それでもこの日はとっても良いお天気。

昨日の雨がまるで嘘のようです。

登山道からすぐは急こう配の上り坂。

簡易的にロープが張られていました。

ふと周りを見上げると、明るい黄色や茶褐色の紅葉が。

そしていきなりの展望。

眼下の工業団地や飯能の街並みが望めます。

またまた階段の連続。

ところどころにナラの大木が。

ナラは比較的に成長が早いとされていますが、それでも広葉樹は針葉樹より成長が遅いそうで、これくらいの太さだと樹齢100年くらいかもしれません。

立派に枝分かれした100年ナラが登山道の真ん中に。

上を見上げると空を埋め尽くす紅葉。

落ち葉を踏みしめながら、緩やかな坂を登ります。

針葉樹は当然ながら、緑のままの樹の姿。

分岐点。赤根ケ峠方面へ。

「倒木・落枝に注意!」の看板。

この付近ではナラ枯れの被害が多発しているようで、

枯れ木の近くを通る時は倒木に注意が必要だそうです。

ナラ枯れとは、ナシノナガキクイムシという体長5mmくらいの虫が樹木に穿入(せんにゅう)し、その体に付着したナラ菌(カビの一種)により通水機能が阻害され、樹木を枯死させる伝染病のこと。全国的に問題となっているようです。

赤い実はありませんが、ヒイラギの葉っぱがキラキラしていました。

富士見の丘。

写真ではわかりませんが、(ちょうど”見”の上あたり)稜線の向こう側に白い富士山のてっぺんが覗いていました。

万両の赤い実。実が下向きに付いています。

ちなみに、よく似た実を付ける千両は実が上向きに付きます。

シダの道。

うっそうと茂ったウラジロシダの群生が目の前に迫ってきます。

正月の飾りに使われるウラジロシダですが、この辺が北限群生地ということ。

裏側はなぜか、言うほどそんなにまっ白ではなかったです。

沖縄など高湿度の環境では1組左右の葉(羽片)が成長とともに段々と積み上がり高さが3m、熱帯地方では10mを超えるものもあるのだとか。さぞかし見ごたえがありそうですね。

カモシカの生息地なのでしょうか。カモシカらしいオブジェも。

わき道を少し入ると、

ただの高台の岩場だと思うのですが、

何故かそこは「カモシカカフェ」と名のついた場所。

そしてご一行は、カモシカのポーズ?だそうです。

道すがらの頭上には紅葉。

野イチゴも群生。

野イチゴにもいくつか種類があって、

この冬に実を付けるのはフユイチゴ。

岩に付着する豆蔦(マメヅタ)を観察するお二人。

マメヅタは、ワラビやゼンマイと同じくシダの仲間らしいです。

それにしても岩などにぴったり這うような生え方が面白いですね。

古木の割れ目にはカモシカ神社。

残念なことに、これらの飾りや置物などに対して飯能市役所からの撤去通告がなされていました。遊び心があって良いとは思うのですが、そのまま置いておくわけにはいかないのでしょうか。

クロモジに似ている黒い実は、もしかしたらヒサカキの実でしょうか。

(クロモジは葉にギザギザがなく、実が黒くなると葉が黄色に変色するようです。そして実が付く枝は緑の若々しい箇所。また、実が付くのが9月ごろと、ヒサカキより少し早めらしいです。)

柏木山山頂に到着。

日光が降り注ぎ、風もなく暖かです。

12月とは思えないほどの陽気。

山頂にもいくつかありました。カモシカの手作りオブジェ作品。

味わいのある1点物のテーブル&ベンチが点在。

空席がないくらいで、登山客の憩いの場となっていました。

こちら側の斜面にも景色が見晴らせるように

テーブルとベンチが設置。

豪華なテラス席ですよね。

くつろげる空間で、食事やお茶も美味しくいただけます。

我々のグループはお湯を沸かしてコーヒータイム。

モグモグもして頂上をゆったりと満喫しましたよ。

多肉植物も紅葉しかけ。

今回のメンバー。

素晴らしい眺望を楽しんだ後、

無料おみくじを発見。思わず魅せられてしまいますよね。

良いくじが出てたいへん喜んでいらっしゃいました。

オブジェは今月中にすべて撤去されるそうですが、

まだ少しは残されていました。

身支度を整え直して、今度は下山に入ります。

帰路はフェンス脇ルートを選択。

急なこう配もあり、そこそこの激しさ。

身体もみるみるうちに汗ばんでくるのがわかりました。

こんな感じで下山を続け、もと来た登山口まで降りて行きました。

無事終えることができてひと安心。

今回の山行は以上となります。

 

短い距離を時間をかけてゆっくり登る、今回のような超低山のんびりハイク、

頂上でのひと時もたっぷり時間が取れて良かったです。

これはこれでアリだと思います。

同行の方々、お疲れさまでございました。

 

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笠山(個人山行) 2020.6.27

今回は、久しぶりのブログ更新です。

 

ここ数か月の間、コロナ禍により登山の自粛が続いております。

そして、当 垰山の会では今後とも定例山行の中止が継続される予定です。

早くウィルス感染が終息することを祈るのみでいます。

 

ただ、ようやく最近になって集団での外出自粛が

多少緩和されてまいりました。

ここのところ、個人的な登山に関してはやや緩く解禁になってきているようです。

大人数でなければ、ソーシャルディスタンスを守って登山するのもOKという流れなのかなと。

そういうわけで、この度は5名の皆さんが登山に行かれたということです。

笠山 報告書

 

以下じゅんこさんから送っていただいた写真とコメントをご紹介。

 

小川町からバスで皆谷で下車。

登山口で。

笠山山頂に到着。

笠山山頂で昼食。

大曽根さんの畑で採れた巨大きゅうりを手に。

登山客のお兄さんに撮っていただいた集合写真。

下山途中にこんにゃく芋の葉を発見。

マスクをしたり距離を取ったりしながら、

気を遣って登山をされた様子が伺えます。

ただ、集合写真の時はどうしても寄せ合ってしまいますよね。(笑)

 

前日の雨で足元が滑りやすく、たいへんだったそうですが、

穏やかなお天気のようでそれなりの登山日和でしたね。

しばらくぶりの山歩きで筋肉痛になられた方もいらっしゃったのではないかと思われます。

ともかく、みなさまお疲れ様でございました。

 


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低山ハイク 行田の古代蓮と田んぼアートとさきたま古墳 2018.7.8

今回は、個人ハイクのご報告。

登山ではありませんが、峠山の会のみなさん(8名)と出かけた、

埼玉県行田市の散策の様子をこのブログに取り上げさせていただきました。

 

まず出向いたのが、「古代蓮の里」。

 

行田市の天然記念物である古代蓮(行田蓮)は、

原始的な形態を持つ、

1400年~3000年前の蓮であると言われているそうです。

 

その古代蓮の開花するこの時期に合わせて、

「古代蓮の里」では行田蓮まつり(7月8日~)が行われていました。

豪華に咲き誇る蓮と田んぼアートが楽しめます。

まずは、古代蓮会館へ入場(入場料 大人400円)。

エレベーターで最上階まで上ると展望台があります。

眼下に望むのは、壮大な「田んぼアート」。

色彩の違う稲を緻密に配置して植えることで、

絵柄や文字を豊かに表現しています。

世界最大規模の田んぼアート作品として

ギネスにも認定されているとのことですよ。

 

この田んぼアート、

毎年違う絵柄が描かれています。

11年目を迎える今年のテーマは「大いなる翼とナスカの地上絵」。

羽ばたくコンドルがイキイキと描かれていますよね!

流石になかなかの立派さです。

展望台からは蓮池も見渡せます。

古代蓮会館の1Fには、自然を再現した展示場も。

1つの蓮の花が4日しか もたないということを知りました。

あんなに立派な大輪の花なのに、

開花4日目で花びらを落としてしまうとは何とももったいない話ですね。

古代蓮の発見は、

造成工事により、

地中深くに眠っていた古代蓮の種子が偶然にも目覚め、

発芽し一斉に花を咲かせたことがきっかけだったということ。

ある意味ロマンあふれるストーリーです。

古代蓮会館・展望台とピンクの花びらの古代蓮。

違った品種の蓮も。

蓮まつりでは、屋台や模擬店、そしてメダカすくいも。

白い蓮。

八重咲きの蓮。

海外の品種など他の蓮も多く栽培されています。

 


次に向ったのが、「さきたま古墳公園」。

公園内には、大小いくつもの古墳が点在しています。

中には、上部に登って行けるものもあります。

前方後円墳の真ん中あたり。

埋葬されていたという辺り。

この場所の地下に棺があったということや

埋葬品のことが書かれています。

はにわの館の前には教室で作られたはにわが並んでいました。

奥には、さきたま史跡の博物館があります。

 


最後に到着したのが、忍城(おしじょう)。

内部は、行田市郷土博物館となっています。

映画「のぼうの城」で有名なお城だそうです。

 

こんな感じで今回は行田の観光を存分に楽しみました。

 

富士見市・峠山の会では、登山だけではなく、

希望者を募ってこのような各地の散策も行っています!!

 

古代蓮の里

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低山ハイク 坪山 2018.04.29

今回は、個人山行(低山ハイク)で行った山梨県の坪山。

ヒカゲツツジ、ミツバツツジ、イワウチワが群生し、

春のこの時期には、見事な花々を咲かせるということで有名な坪山。

 

しかし、今年は温暖な気候のため、開花時期が早まってしまったようです。

この4月末の時点では、もう開花の最盛期は過ぎてしまったという残念な結果に。

それでも悔しいので残っていた花を何とか探しながら歩くと、

頂上付近にはまだ辛うじて多少の花が残っていましたよ。

若干寂しいながらもその素晴らしい姿を見ることができ、ひと安心!

やっぱり来てよかったなあと胸を撫で下ろした次第です。

 

それに上記の3種類以外にも数々の花が咲いていたので、

それはそれで充分楽しめる登山となりました。

 

ルートも急登、ロープがこれでもかというくらいにある

充実した険しい山道で、

低山ハイクという割にはかなりハード。

大いに登り甲斐のある山行となりましたよ!

 

坪山の標高は、1103m。登山ルートの標高差は約550m。

歩行時間は約4時間で、歩行距離は5km。今回は10名での参加です。

頂上の面積が狭いことから坪山と付けられたということです。

 

今回、坪山に向うには、電車とバスを利用。

中央線・上野原駅から八ツ田バス停までは路線バスに乗ります。

そのバス乗り場は結構混んでいて、臨時バスが運行されるくらいの盛況ぶり。

ゴールデンウィークということもあるんでしょうね。

多くの登山客がいらして、活気に満ちた登山となりました。

登山道では、しばしば渋滞が見られたりもしましたし。

 

バスを下車したあと、まずは、登山口で自主的に準備体操。

トイレも済ませて、いよいよ登山の開始です。

定石通り、坪山西ルートで進みます。

登り始めでもうすでに汗ばむくらいの陽気。

足元にはわらびも芽吹いていましたよ。

道の真ん中から竹の子がにょきっと顔を出していました!

稚児ユリ

花の大きさは1.5cmくらいですが、ユリの仲間だそうです。

二輪草

杉林に入るといきなり道が狭くなってきます。

足元に要注意。

お天気が悪いときはちょっと危険な道かもしれません。

滝川にかかる丸木橋を渡ります。

尾根登りは長い坂が続きます。

残念なことにイワウチワの花は終わった後のようです。

ミツバツツジ

小休憩

 

アセビ(馬酔木)の赤い若葉。

ミツバツツジ

淡い黄色のヒカゲツツジ

アセビの花

葉に毒があり、馬が食べると酔っぱらったかのようにふらつくと言うことから馬酔木(あせび と読む)と名付けられたそうです。

ヒカゲツツジ

イワカガミ

シロヤシオ(ゴヨウツツジ)

頂上に到着。

ベンチやテーブルが全くない、たしかに狭い頂上。

みんな一同にというわけにはいかず、

各々各所に陣取って昼食を摂ります。

写真では全くわかりませんが、

下の写真、山の向こうには雪の富士山が見えていたんですよ。

昼食後は下山。

ロープの張られた道も多く、なかなか険しいです。

雑木林に入ると、

変わった生え方をした木々がいくつも見られるようになります。

不思議なカタチの木々があちこちに立ちふさがり、

まるで、芸術作品を見ているかのような趣になります。

雑木林を抜けると、

写真にはありませんが、檜林が続きます。

巨木も多く、原生林っぽい雰囲気。

その檜林を抜けるとまもなく登山道の出口となります。

 

登山道出口付近に咲いていたのが、イカリソウ。

たしかに花を逆さまにしたときの形が

船の碇に似ているようにも感じられます。

地面から直接咲いているような小さなツツジ。

何故だか1輪だけ生えていました。

今回の登山はここまで。

お天気にも恵まれ、素晴らしい登山となりました。

心地よい汗をかき、とってもよい運動にもなったことは言うまでもありません。


参考;

山梨県上野原市 公式観光情報のyouTubeの動画「坪山に登ろう」(1分50秒)がありました。

ヒカゲツツジの咲いている様子や不思議なカタチの木がよくわかります。

上野原市公式観光情報「発見うえのはら!」


参考;

上野原駅でいただいたチラシ


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今回のその他の写真

 

最後にLineにアップされていた土田さんの写真も素晴らしいので、コチラに転載させていただきます。ヒカゲツツジの写真です。


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低山ハイク 鋸山 2018.3.4

今回は、個人山行のご紹介です。

行き先は千葉県の内房総にある鋸山(のこぎりやま)。

房総の自然と歴史、多くの石仏や絶景を楽しむ!

というコンセプトのもと、計画された低山ハイクのようです。

土田さんがLineに送ってくださった写真とコメントを元に

コチラのブログにも転載させていただきました。

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千葉県の鋸山に来ています。

さすがに暖かい!つくしも出てた。

 

330メートルだと思って侮ってはいけない!

結構急な登りで、

のっけから400段の階段。

ロープを持たないと登れない所も!

 

 

石切り出し場

採石場で、今もむき出しの石切り場は

ギザギザと切り立った壁面となっており、

見どころとなっています。

 

石切り場跡(岩舞台)

(古くは室町時代から昭和末期にかけてまで、鋸山は、

房州石(金谷石)と呼ばれる良質の石材を切り出す採石場となっていました。

現在では石切場跡として、

その切り立った岩壁が壮大で神秘的であることから、

ある意味パワースポットにもなっています。)

 

百尺観音(日本寺)

地獄のぞき(日本寺)

石大仏(日本寺)

(実はこの大仏、高さが31mもあり、

石製の座像としては日本一の高さなのだとか。

ちなみに、奈良の大仏は約15m、鎌倉の大仏は約11.3m。)

 

見所沢山で気持ちのいい天気でした。

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ぽかぽか陽気の中、テーブルを囲んでのランチも楽しそうです。

今回も素晴らしく有意義な山行のようでしたね(^_^)

 

参考図;鋸山ハイキングマップ


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