今回は山行ではなく、番外編でウォーキングの様子をご紹介。
「歴史と緑の散歩道」シリーズの第15回ということで、
《浦山ダムとしだれ桜を訪ねる》という企画に参加。
「峠山の会」会員6名と元会員、友人の計9名で、
埼玉県秩父市にある浦山ダムと、清雲寺のしだれ桜を見学する散歩コースを巡りました。
まずは秩父鉄道の浦山口駅で下車。
無人駅の前には桜が満開です。
坂を降りて100mくらい行くと不動尊・不動名水。
有料(200円)の水汲み場がありました。
逆方向に折り返し、橋立鍾乳洞方面に歩きます。
すぐに橋立鍾乳洞に到着。
秩父観音札所として34ヶ所のお寺(~寺、~院、~堂と付いている場所)が選ばれているのですが、
そのうちの28番目にあたるのが石龍山橋立堂(せきりゅうざん はしだてどう)。
さらにその敷地内にあるのが橋立鍾乳洞。
橋立鍾乳洞は、石灰岩の採掘場として有名な武甲山のふもとにあり、
石灰石でできた小山、石龍山の中にできた小さな鍾乳洞です。
埼玉県の天然記念物になっています。
橋立鍾乳洞の入り口。
こちらで入場料200円を払い、荷物を預けて奥の階段を降りて行きます。
入ってすぐの岩の上には、小銭を抱えた「小さな大仏様」が鎮座。
屋外の階段を降りたところに鍾乳洞の入り口。
一旦 下に降りてから、上に登って行く感じの通路。
通路幅は狭いし、天井も低い箇所があるので、
閉所が苦手な人には辛いかもしれませんが、
冒険気分が味わえてワクワクしますね。
時には急な階段やはしごも登ります。
場所によっては四つん這いになって進みましたよ。
頭をぶつけないように要注意です。
中にはお地蔵様が居たり、
よくわかりませんでしたが「弘報大師の後ろ姿」という立札がありました。
素通りしてしまいましたが、他に「下り竜の頭」、「仁王様の足」という箇所もあったみたいです。
鍾乳洞を出た後は、石龍山橋立堂にお参り。
堂のすぐ裏は絶壁となっていて
その崖下にはニット帽を被ったお地蔵さまがいましたよ。
絶壁の前にはムラサキハナナの群生が辺りを青紫に染めていました。
ムラサキハナナ(紫花菜)は別名 オオアラセイトウ、ショカツサイ(諸葛菜)とも言うアブラナ科の一年草。
生命力が旺盛な帰化植物ですが、「紫色の菜の花」と言われるように若芽は食べられるそうです。
隣接するカフェやそば処の前にはしだれ桜。
道端に白いスミレを発見。紫色じゃないのもあるんですね。
一般道をくねくねと30分ほど歩くと、浦山ダムが近づいてきました。
ちなみに浦山口駅のホームからもダムの堰は見えます。
春のこの時期はどこを振り向いても何かしらの花が咲いている感じで
いたる所がにぎやかです。
通り過ぎる民家にもコブシや桜などたくさんの花木が植えられています。
コチラはチューリップと枝垂れた花桃。
それなりに見ごたえがありますね。
ダム手前の高台にも桜の花が満開。
陽も差してきてまさに絶好の行楽日和。
そよ風がスゥ~っとなびくごとに
花びらがひらひらと宙を舞って、それはそれは綺麗です。
堰の真下には川津桜が一足早く花の終わりを迎えていました。
ダムの上まではエレベーターで上がります。
脇に階段もあるのですが、相当たいへんな気がします。
途中まで階段を上って、早々に引き返す人々を見ました。
ダムの上からは「秩父さくら湖」の北側が一望できます。
湖は南北に長く伸びていて南端までは見えないくらいの大きさです。
ダムの下側には秩父の街並みが遠く見下ろせます。
ダムの施設、うららぴあ内にあるさくら食堂の看板メニューは「ダムカレー」。
ご飯をコンクリートの壁、カレーを水にみなした盛り付けらしいです。
一方、ダムラーメンの存在がちょっと謎でした。
日本初‼ とまで謳っていましたが、
ラーメンのどのあたりがダムなんだろうって? (-_-;)
再びエレベーターを降りて15分くらい歩くと、
秩父札所29番の長泉院に到着。
門のところのしだれ桜は花終わりでしたが、
奥の方に目を向けるとピンクの塊が目に飛び込んできました。
一面に咲き誇る色鮮やかなミツバツツジです。
桜のように花が咲いた後に葉が出るので、
花の時は枝いっぱいに花が付きます。
青いベンチとの対比が面白いなと思った写真。
本堂前のしだれ桜。
バラのように幾重にも重なる花びらが
なかなか豪華に見えます。
桜の儚いようなイメージは微塵もなく、
とても魅力的です。
こちらにもミツバツツジ。
小さい蜂たちも蜜を求めて忙しそうに飛び回っていました。
石の庭、枯山水の溝には桜の花びらが溜まり、
この時期ならではの独特な光景が見られましたよ。
さらに歩を進めると青雲寺。
こちらは樹齢の長いしだれ桜があることで有名なお寺。
お堂の高さを優に越えるようなしだれ桜の大木がそびえ立っています。
樹齢600年のしだれ桜の古木は早咲きのため、花後になっていました。残念。
それにしても600年前ということは、室町時代ですね。
過去数百年にもわたり毎年、大勢の人々がこの桜花を愛でたのでしょうね。
いにしえの時を思うと想像を絶してしまいそうになります。
(ちなみに1,400年代初頭といえばフランス百年戦争、ジャンヌダルクがいた時代でしょうか。ともかく植物の寿命はミラクルすぎますね。)
青雲寺を過ぎて少し歩くと千手観音堂。
天井には千手観音信願相撲の絵が描かれています。
千手観音信願相撲とは、毎年8月16日に行われる願掛けの相撲で、始めに勝った者が次に負けるという勝負なしの取り組みということ。
小さなお堂ですが、歴史を感じさせられます。
今回のウォーキングは、武州中川駅で終了。
のんびりゆっくりと歩くことができて
楽しく有意義なものとなりました。
埼玉プラチナ乗車券の利用で電車代もお得に節約。
良いことずくめの充実した1日でした。
みなさま、お疲れさまでございました。
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