日本山岳ガイド協会が編集し、
幻冬舎が出版している、
「日本百低山 100 Low Mountains In Japan」
という本を手にしてみました。
一般的に有名な深田久弥さんの「日本百名山」ならぬ、
親しみ深い山を集めた「日本百低山」ということです。
その百低山とは、文字通り標高の低い山のこと。
その風土の象徴的な名高い山ではなく、
その地域に根ざした馴染みのある山々が集められています。
ある意味、お手軽な山。
思い立ったら軽装でも気軽に登れそうな山。
初心者でも気後れせずに挑戦できる故郷の山々ということです。
緑も豊かな低山は、幅広い年代に受け入れられそうです。
冒頭のカラーページに登場するのは、
二ツ森(秋田・青森)、武奈ヶ岳(滋賀)、
達磨山(静岡)、尖山(富山)
次に、黒滝山(広島)、日向山(山梨)、
天上山(東京)、
それから、次郎丸岳(熊本)、姫神山(岩手)、
白嶽(長崎)、チセヌプリ(北海道)など。
それぞれ特徴の違う山が写真で紹介されています。
目次を見ると確かに100の山がずら~りと並んでいます。
かつて峠山の会での山行をした御前山も紹介されていました。
その御前山はこんな感じで紹介されています。
「多摩川上流、都民に親しまれる奥多摩三山の中で大岳山、三頭山に挟まれ、春の息吹を感じさせる山が、奥多摩湖畔にどっしりと横たわる御前山である。
中略
一帯はカタクリの群生地で、御前山までの20分ほどの稜線は、富士山の展望と相まって圧倒的景観だ。」
カタクリの開花時期に登るとかなり良さそうです。
ガイドの目という項目にはガイド目線で
登山に関する一言アドバイス、
そのほか、参考タイムと略地図が載っています。
標高が高くなくても
それなりに魅力的な山々の数々。
逆に高い山が望めて得する気分です。
そういう低山登山も良いですよね。
低山の素晴らしさを改めて感じさせられた一書でした。