今月2回目の「峠山の会」定例山行は、大霧山(おおぎりやま)。
大霧山は、埼玉県比企郡ときがわ町と東秩父村の境にある標高766.7mの低山で、
笠山、堂平山と共に比企三山と呼ばれる山の一つ。
山頂からは、奥秩父、浅間山、日光連山、秩父市街など、
広大な景色が望める人気の登山スポットとなっています。
この日は、東武東上線の小川町駅の改札口に集合。
まずは、参加者全員の体調・持ち物チェックを行います。

小川町駅前からは、白石車庫行きのイーグルバスに乗車。
混んでいれば立つことになったかもしれませんが、
幸運なことに全員がシートに座れました。

30分ほどバスに乗ると、皆谷バス停に到着。
ここからまずは少し歩きます。


すぐ近くの「ヤマメの里公園」に到着。
こちらでトイレを済ませ、各自が準備体操を行います。
右側には川が流れていて、この川にヤマメが泳いでいるのかもしれません。
目視では魚影は確認できませんでしたが。


準備を整え、改めて歩き始めます。

道端には綺麗なシャガが咲いていました。

民家や祠のある集落の舗装道を進んで行きます。


黄色いヤマブキもたくさん咲いています。
4月のこの時期は、そこら中にお花がいっぱい。
華やかな山行になりそうです。

車道ですが、傾斜のかなり急な道が続きます。

ヒメウツギ(姫空木)は上品な白い花。
鈴なりの小さな花がうつむき加減に咲いています。
卯の花(ウノハナ)の仲間で、
幹の中が空洞になっていることから「空木(ウツギ)」と呼ばれています。

朱色のヤマツツジは後方の風景に見事にマッチしていて
何とも鮮やかです。



竹が覆いかぶさるように生えている中を進むと、
竹林にはタケノコが地面からちょこんと顔を出していました。
タケノコも旬な季節ですね。



道路沿いに八重咲のヤマブキが植えられていて、
ひときわ大きい花弁を発見。
民家の近くなので手入れがなされているのでしょうか、
栄養状態が素晴らしく良い環境のようです。

タラの芽の畑もありました。
タラノキの幹には鋭いトゲがあり、
春に芽吹く新芽は「タラの芽」として天ぷらなど食用にされます。
山に自生するものでは、ヤマウルシが似ているそうですが、
間違ってこちらに障ると、皮膚がかぶれてしまうので要注意だそうです。

スズランのような白い壺型の小さな花が下向きに、
それこそ鈴なりになってにぎやかに咲くのは、
ドウダンツツジ(灯台躑躅)。

イロハモミジ(別名 イロハカエデ)の葉先には小さな赤い花。

ここにもシャガが群生。

そこそこキツい坂が続きます。
民家がある場所でこんな急坂、
住民の方の普段の生活、たいへんだなと思いながら登りました。
慣れてはいらっしゃるのでしょうし、
他人事ながら心配しても仕方がないのですが。

細い裏道がハイキングコースの近道らしいです。

近道のほうに1列で進みます。

季節外れのセミの抜け殻を発見。
去年のものでしょうか?
ずいぶんと日持ちが良いようです。


細道を登りきるとタンポポの綿毛が、
野原いっぱいに広がっていました。

交差点の角で衣服調整。
みるみる身体が火照ってきて、暑くなってきました。

玉ねぎが植えられている、
のどかな田園が広がっています。
日本の原風景とも言える、
どことなく郷愁を感じさせられる光景です。

左手に葉が芽吹き始めた、花終わりの桜の木。
なかなか見応えがあったであろう大木です。

ピンク色のミツバツツジもありました。
花が終わると枝先に葉が3枚付くことからミツバツツジと言われます。

ヤマツツジとオオアラセイトウ(大紫羅欄花)のコントラストも鮮やか。
オオアラセイトウは別名が、紫大根、花大根、ムラサキハナナ(紫花菜)とも言われます。
丈夫なので、栽培種が野生化したのもと思われます。
若葉は食べられますし、種からは油も取れるということです。

クサイチゴ(草苺)の白い花もあちこちに。

小さい青い花は、セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草)。
葉がセリ(芹)に似て細かく切れ込み、
花がツバメ(燕)の飛ぶ姿に見えることから名付けられました。

花の写真を撮ったりして、楽しみながら進んでいますが、
登山口はまだ先なのでしょうか。
ずっと舗装道が続いています。

新緑と桜と青空。
本当にお天気に恵まれた快晴で、
絶好の春登山日和です。

ワラビが生えているこちらの場所では、
山菜摘み禁止の看板と柵。

牧草地のような開けた空間は、
さわやかな風を感じさせ、
気持ちまで心地よくさせてくれます。


ミヤマキケマン(深山黄華鬘)は小さな黄色い花。
こんなにかわいい花ですが、毒があるそうです。
ちなみに華鬘(ケマン)とは、仏殿に飾られる仏具のこと。







やっと車道が終わりましたが、まだ登山口ではありません。
とりあえず、こちらで小休憩。



二輪草が群生していました。
1本の茎から2つの花が咲くので二輪草なのですが、
3本出ているのもありました。

岩間に食い込めず、巨岩のへりを這うように伸びた杉の根っこは
まるで大蛇のようにくねって岩肌に露出していました。

上はあるのに下がない不思議な木。
隣の大木に枝がひっかかったまま枯れて、根元が紛失したようですね。

針葉樹の林を進みます。

良く見ないと見落としてしまいそうなチゴユリ(稚児百合)の花。
その小さなかわいらしい姿を
稚児(乳飲み子・幼児)に見立てて名付けられました。

小さいつぶつぶの花は、ツルカノコソウ(蔓鹿の子草)。
花が終わると、茎の下から長いランナー(走出枝)を出して繁殖するそうです。


この奇抜な形のキノコは、トガリアミガサタケ(尖網笠茸)。
主にサクラやイチョウの木の下に生えています。
実は、フランス料理などで珍重される高級食材のモリーユなのだそう。
ただ、毒キノコとの判別が難しいので、むやみに食すると危険かもしれません。

ようやく、大霧山 登山口の粥仁田峠(かゆにたとうげ)に到着。
ここからが本格的な登山になります。
ここまででも少し、へとへとですけどね。





登って行くと、開けた箇所からは、
振り向きざまに山々が見渡せます。


ヒトリシズカ(一人静)がひっそりと咲いていました。

ところどころにある岩も超えて行きます。
堆積岩は横一列に層をなしている特徴的な岩。
少しづつ砕けていくようです。

歩きやすい道ですが、
登りが続くと、体力は消耗してきます。
がんばれ!



あと一息登りきると、
いよいよ大霧山の山頂です。

大霧山(標高766.7m) 頂上に到着。

目の前には秩父盆地を見下ろす大パノラマが広がります。
左手に武甲山・大平山・雲取山・甲武信が岳・両神山、正面に浅間山や上越方面の山々、右側に男体山・赤城山・日光白根山などの山々が連なります。
※「山からの眺望」さんのページに山容のことが分かりやすく載っています。
山からの眺望 大霧山 2016/11/17






お昼には少し早い時間ですが、
この山頂でランチを始めます。







各自で食事を楽しんだ後は、
山頂標識を囲んでの集合写真撮影。
この日の参加者は25名。
他に登山客は少なく、
山頂のスペースは、ほぼほぼ我々で独占してしまいまいした。

その後は、下山です。
そして、旧定峰峠(きゅうさだみねとうげ)へと向かいます。

登山道の左手には何故か有刺鉄線。
うっかり手を付いたら危険です。

この辺りにもヒトリシズカの群生。
一つの花は小さくとも、群れで大きな存在感を主張していました。


急な下り坂では、
慎重に足元を確認しながら降りて行きます。
落ち葉がたくさんあって少し危ない箇所です。

下ったり、上ったり。
アップダウンがあります。


有刺鉄線の向こうはゴルフ場かスキー場っぽい雰囲気の原っぱ。
奥に笠山、堂平山が見えます。





マムシグサも良く見かけました。
こちらにはマムシの3兄弟がにらみ合い。




旧定峰峠に到着。
こちらでA班とB班は一旦お別れです。
A班は定峰峠方面、B班は経塚バス停へと向かいます。


A班は、まだまだ登ったり降りたりしますよ。


左手に獅子岩が見えました。
ライオンの頭に見えるとのことですが、いかがでしょうか?
ちょっと無理があるような気もしました。

少し進んで、小休憩。
食後は身体が重く感じますが、
涼しくてなかなか好調です。

こちらが最後のピークです。
日本語の名もない場所(F2)の標高は701m。

左手すぐ目の前に山々の風景。
堂平山と笠山のようです。

ニガイチゴ(苦苺)は、
甘い木苺が実りますが、中の種を噛むと苦いそうです。

杉が天に向かってまっすぐ。

下り坂をジグザグに降りて行きます。


開けた場所に出ました。
定峰峠(さだみねとうげ)に到着です。

サビ付いた看板が良い味を醸し出していますね。

定峰峠には峠の茶屋があります。
そば・うどん・ラーメンに
コーヒーやアイスクリーム、蒸しパンも売っていました。
登山者は飲めませんが、メニューには生ビールもありましたよ。
車でも来られる場所だからでしょうね。

そしてトイレ休憩。

トイレの横には、
紅色の花がパワフルに咲いていました。
若木の木肌は桜に似ているので、ハナモモ(花桃)だと思われます。
最初はこれが梅か花桃かで意見が分かれて、紅梅にしては時期が遅いし、
どちらかわかりませんでした。

その奥にはユキヤナギ(雪柳)も。
白くて小さな花が雪をかぶったように咲き乱れ、
柳のように枝垂れるのですが、柳ではないようです。

休憩後、再び歩き始めます。
定峰峠でも少し前には桜が満開だったようです。
木の下のほうから葉桜になっていくのがわかりますね。


ヤマブキの乱舞が見られる脇からまた山道に入ります。

山林の中には、ツクバネウツギ(衝羽根空木)の白い花。

車道を2回横切って、再び山道に入ります。

はい、ここで山道はおしまい。
舗装道に出てきました。


白石車庫バス停に到着。
早めに来たバスに乗り込みますが、
バスの発車までは40分くらいあります。
車内に座って時間を過ごします。

バスが出発し、途中の経塚バス停でB班が乗り、A班とふたたび合流。
帰りのバスはぎゅうぎゅう詰めでした。
B班もバス停でかなりの待ち時間があったようです。
そして小川町駅に到着して、こちらで解散。

無事終えることができて、ほっとひと安心。
今回も素晴らしい山行で、
充実した時間を会員のみなさんと共有できました。
幸せ冥利に尽きますね。
リーダー、サブリーダー様、ありがとうございました。
初のサブリーダーさん頑張られましたね。
そしてみなさま、お疲れさまでございました。

今回は春らしく花々で彩られた動画になっていますよ!
【大霧山】大展望が広がる!気持ちいい尾根歩きが楽しめる奥武蔵の低山
山わんこさんのブログもご覧ください。
山わんこ ボクの足あと サークルで登った外秩父・大霧山
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