破風山 2023.1.15

今月の「峠山の会」定例山行は、破風山(はっぷざん)。

破風山は、秩父盆地の北方、秩父郡皆野町と秩父市との境にある標高626.5mの低山。急坂や階段も多いのですが、おおむね2時間程度で頂上に到達することができるということで、初心者でも十分楽しめる山として知られています。

頂上からは秩父市街が眼下に望め、その先には、武甲山、堂平山、大霧山、蓑山、丸山、武川岳などが見渡せます。
秩父華厳の滝、両神山、三峰山、武甲山、音楽寺、瑞岩寺、長瀞と共に「秩父八景」の1つにも選ばれているということです。お天気が良ければ素晴らしい眺望が期待できるのですが、今日は空模様が今一つ。さて、本日は良い景色を見られますでしょうか?

6:00 鶴瀬駅集合で東武東上線で出発です。

日曜日なので電車は空いています。

小川町、寄居で乗り換えをして、秩父電車に乗車。

皆野駅に到着しました。

駅前には人がほとんどいないので、我々で駅前を占領した状態。

そして、班ごとに別れて準備体操。

リーダーさんの説明を聞いて、準備が整ったら山に向けて歩き始めます。

一般道を歩いて、20分くらいで野巻林道入り口。

衣服調整をし直します。

民家のわき道を通り抜けます。

そして林道を進みます。

道路脇には伐採木が無造作に積み上げられています。

続けて、なだらかな山道を歩きます。

岩が切り立った箇所。

空は雲っていますが、

1月の割には意外と暖かく、寒さはさほど感じません。

針葉樹の林をゆっくりと歩きます。

冬の山は緑も少なく、折れた枯れ枝や色あせた落ち葉が散乱していて

荒廃した雰囲気を醸し出しています。

こちらで小休憩。

ここまではほとんど平地のような感じでしたが、

このあとは急坂もありそうです。

呼吸を調整し直して、気を引き締めます。

装備も服装もバッチリで問題なしです。

マムシグサの実。

茎も葉も枯れ果てて赤い実だけが転がっていました。

針葉樹林を進みます。道路の外側は倒木だらけ。

樹皮に生えたコケは乾燥しきっている状態。

コケも冬の休眠に入っているのでしょうか。

コケはカラカラに乾燥しても数カ月は生きていて、

再び水を得ると復活するそうですよ。

急な坂が続きます。

歩きやすい道ですが、場所によっては道幅が狭く

脇すぐが崖になっていたりしますので注意が必要です。

階段も急なので、息が上がってきます。

でも時間は充分にあります。

一歩一歩、ゆっくり行きましょう。

これでもかというくらいにツルに覆われた木。

樹皮の防風になって良いのかもしれませんが。

小休憩で美味しい干し柿をいただきました。

エネルギーのチャージ、ありがたいです。

ぽつりぽつりと小ぬか雨が降り出してきました。

まだ雨合羽は必要ありませんが、この後の降り方が気になり始めます。

 

本日は26名での参加。

一列になると先頭と最後尾の距離が結構なものになります。

1枚の写真には全く収まらないくらいですよね。

登山者数調査のカウンター。

皆野町観光協会が破風山・美の山 登山者数調査を行っているそうです。

調査報告はコチラ → みんなのみなの 皆野町観光協会

ゆず園に到着。

ユズの木が道の両側にたくさん植えられています。

この時期はまだ多くの実が付いていました。

並木の両側もユズの果樹園になっています。

山頂手前の東屋に到着。

コチラで昼食です。

食事を済ませ、荷物を置いて

頂上を目指します。

(頂上に行かない人がお留守番を担当。)

雨が少し強くなってきましたので、雨合羽に着替えます。

それでも霧雨程度、大した雨ではありません。

破風山 山頂に到着。

狭い頂上ですが、標識をバックに記念撮影。

みなさん、笑顔が素敵です。

お目当ての眺望はというと、曇っていてあまりかんばしくはありません。

遠くの山々はほとんど見えず、街並みが少し霞んで見える程度。

このお天気では仕方ありませんね。

雨が大降りにならないだけラッキーだったかもしれません。

頂上にある小さな祠。

フレッシュさんたち。

最近、新たに「峠山の会」に加入された会員の方々です。

これからも宜しくお願い致します!

新人さんと古株さんと中堅どころさんのショット。

中堅さん、一番目立っていますね。

これくらいのアピールが良いのかもしれません。

アセビの花が一輪だけ早く咲いていました。

スズランのような形の白い花がかわいいですよね。

アセビは、3月が一般的な開花時期らしいです。

再び東屋に戻ってきました。

こちらでは全員揃っての集合写真。

ちょうど、他の登山者さんが通られたので、シャッターをお願いしました。

ありがとうございました。

東屋を出るとあとは下山。

ひたすら下るだけのルートです。

紅葉がカサカサになって枝に残った木。

この辺りにはツツジが多いようで、

春の開花時はさぞかし賑やかなことでしょう。

急な下り。

足元が濡れてきているので、

滑らないように慎重に降りて行きます。

崖っぷち。

「ここから登ってきたんだよ~ん♪」 と、お二人。

(嘘です! そんなワケありません。)

関東ふれあいの道。

他の登山グループとすれ違いました。

向こうも20人以上の団体でしたよ。

雨に濡れたクマザサ。

雨は霧雨程度ですが、

「水浴びいっぱいしたよ」という表情を見せてくれました。

渡り木も濡れていると滑りやすくて危険です。

難所では人が詰まってしまいます。

前の人がどうやって降りるのかよく見て、

どこに足を踏み出すか判断します。

「おっと、危ない!」というシーン。

ちょっと滑ってしまいましたね。

無事で何よりでしたが、一瞬ヒヤッとしましたよ。

風戸集落(ほとんどの民家が空き家のよう)を抜けて小さい東屋で休憩。

風戸の鏡肌(ふっとのかがみはだ)。

鏡のような光沢があるとされる1枚岩です。

立て看板より転記;

* 「風戸」は所在地の地名です。
鏡肌とは、断層で岩石がずれるときの摩擦でできた光沢のある面(=断層鏡肌)のことで、鏡のように光って見えることから、このように呼ばれています。
この岩の表面にもこのような面が残っています。ところどころに条線(直線状のキズ跡)や、鏡のように光る部分がみられます。特に条線は、手でさわるなどすると方向性があり、断層の動き方が分かります。
なお岩全体に残る割れ目は、鏡肌ができた後につくられたものです。

もとなる岩は、幅9m、高さ7mのチャートからなり、秩父帯のものです。近くには黒色泥岩や緑色岩も分布しています。ここから北東約700mにある富平の黒色泥岩からは、中生代ジュラ紀の放散虫化石を産し、秩父帯が同時期のものと分かりました。 *

 

岩の上には白い梅が満開に近い状態でした。

もう春も間近ですね。

登山道もこの辺りまで。

一般道が見えてきました。

麓の温泉施設「満願の湯」に到着。

コチラで解散です。

入浴する人とそのまま帰る人に別れました。

ちなみに入浴組は、

滝を眺めながらの露天風呂を存分に楽しみましたよ!

というわけで、今回の山行も無事終了。

リーダー、サブリーダー様 急遽交代がありましたが、お疲れさまでした。

そしてみなさま、新加入の方々も

たいへんお疲れさまでございました。

 

PS. 鶴瀬に着いてからは反省会を開催。

大いに話して、盛り上がり、

美味しいお酒とお料理で充分堪能致しました。

みなさん、ご満悦。ありがとうございました。

 

破風山 報告書

 

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