鐘撞堂山 2022.12.11

今月の「峠山の会」定例山行は鐘撞堂山(かねつきどうやま)。

今年の忘年山行となります。

 

鐘撞堂山は、

埼玉県寄居町と深谷市にまたがる標高330mの低山。

北条氏が支配していた戦国時代には頂上に鐘撞堂があったといわれています。

その名残で現在でも頂上には小さな鐘が置かれています。

山頂にはまた、東屋と展望台が設置されていて、

標高の割には案外と関東平野の眺望が楽しめるようになっています。

道もわかりやすく登りやすい山であるため、登山客にも人気で、

会員の方々も何度か登られている山のようです。

 

さて今回は、東武東上線・寄居駅までは電車を利用。

12月に入り気温も下がっていて、ほどほどに着込まないと寒い朝ですが、

お天気はおおむね良好です。

新加入の方々を含めて、なんと総勢30名での山行となります。

殊の外、多くの方が参加され、これはたいへん嬉しいことです。

賑やかになりそうですね。

トイレ横の開けた場所で準備体操。

S谷さんが音頭を取って身体をほぐしました。

そして歩き始めます。

一般道を通り登山口までは40分くらい。

コチラが登山道入り口。

わかりやすい案内板などは見当たりません。

もうすでに身体が温まってきました。

衣服調整を行いこれから山道へと突入です。

一般道と山道の境界線を越えると、いきなりの急坂が始まります。

とは言っても落ち葉の積もった道をゆっくり進むため、

みなさん余裕です。

脇には万両(マンリョウ)の赤い実が。

ひたすらの上り坂。

葉が落ちて透けた枝の間から

やわらかい陽光が地面に薄らこぼれる道を進みます。

頭上高くには黄色いブナの紅葉。

朽ちた倒木が行く道をふさぎます。

少し進んでは小休憩。

大勢だと先頭の会話は一切聞こえませんね。(汗!)

像の鼻みたいな木を発見。

ものすごい生え方ですよね。

またまた倒木をまたいで。

足元には深く落ち葉が降り積もっています。

風が吹く度葉っぱが、さらに現在進行形で地上に舞い降りてきました。

尾根筋の片側が針葉樹林。

立派な赤松。

松茸が生えていないかなあと思わず想像してしまいます。

ところで、黒松が雄松・男松(おまつ)と言われるのに対して、

赤松は雌松・女松(めまつ)とも呼ばれるそうですね。

葉が軟らかくてしなやかだからだとか。

こんなナラの大木も。

方々には桜の木もあるので、

さぞかしこの辺りも春は華やかになるのでしょうね。

休憩時には、ありがたいことに

美味しいリンゴがまわってきました。

エネルギーのチャージ完了です。

高根山 山頂。

ちょっとした通過点くらいの場所。

ベンチがひとつありましたが、標識がなければ頂上と気付かないほどです。

あちこちまばらに紅葉が残っています。

紅葉のシーズンも最終段階。

今年はもう見納めかもしれません。

この階段を登ればもうすぐ山頂です。

階段派と巻き道派に分かれて進みます。

1列に並ぶとたいそうな行列になってしまいますね。(笑)

頂上手前の階段。

あともうひとふんばりで山頂ですよ!

はい、鐘撞堂山の山頂に到着です。ピース!

山頂では良い景色が出迎えてくれました。

鐘をバックに記念撮影。

のハズが、・・・。何かズレてます。(-_-;)

他の登山客さんに撮っていただいたので、文句は言えないのですが。

でも3枚目は大丈夫。

ちゃんと撮れています。ほっと、ひと安心♪

シャボン玉のサンタさん。

看板より転記。

” ここは寄居町、花園町、美里町の分岐点で、標高330.2メールの山です。

戦国時代は鉢形城の見張り場で、事あるときには鐘をついて合図したことからこの名が付いたといわれています。この鐘撞堂は、北条氏邦の義父、康邦が造ったものといわれています。

一説には、鎌倉時代に建造されたものだとか、猪俣小平六範綱(いのまたこへいろくのりつな)による造堂ともいわれています。

この鐘撞堂の堂主は鐘打鐘阿弥で、この鐘阿弥は飛脚も兼ねており、天正年間には鐘打は20人で、敵襲来!ともなれば、戦時編成の守備隊によって、命令一下、鐘阿弥をしてこの鐘が撞き出されました。そして、鐘から鐘へ信号が伝達され、隣接の諸城にまで非常時態勢に入る仕組みとなっていました。

天正18年、豊臣秀吉の小田原城征伐のとき、前田利家、本多忠勝などの軍勢などに攻撃され落城した折、ここの鐘も取り去られたといい伝えられています。

寄居町・埼玉県 ”

下山も落ち葉を踏みしめての歩きとなります。

落ち葉の下に突然、根っこの突起があったりしますので、

引っかからないように足元に注意して進みます。

常緑樹の林に入るとシダの葉っぱが生い茂っていました。

林が開けたところでも休憩。

斜面側には良い景色が広がっています。

ヤブコウジの赤い実とリュウノヒゲの青い実。

赤い実はよく見かけますが、青い実は珍しいですよね。

円良田(つぶらた)特産センターに到着。

コチラで昼食。

休憩所のテーブルは座席数が足りないので、

一部は駐車場の端でシートを敷いて陣取りました。

センター内では特産品(えごま油や野菜・果物)を購入した方もいて、

しばしのお買い物タイムを楽しみました。

そして、センターの方から温かいお茶のサービスを受けましたよ。

ありがとうございました。

テラス席は、すっかり貸し切り状態です。( ´艸`)

食後の特別企画では、全員そろってのコーラスも。

初の試みで戸惑いもありましたが、ハモニカ演奏もあって大成功。

声を出すのってやっぱり良いですね。

大いなるストレスの発散となりましたよ!

お昼休みの後は、羅漢山に向かいます。

途中、円良田湖(つぶらだこ)の湖畔を歩きます。

湖では多くの釣り人が、桟橋に並んで竿を降ろしていました。

こちらでは長年魚の放流をしていて、

ヘラブナやワカサギ釣りのメッカになっているそうです。

湖畔は桜の名所でもあるので、春の景色も見てみたいものです。

カラスウリ(烏瓜)の赤い熟実。

ちなみにカラスウリの花は、

白い花弁の縁に長い糸がレース状に広がった独特の形。

夜行性の蛾が受粉を促すために夜にだけ咲く花ということです。

また、実の中にあるカマキリの頭部に似ている種子は、

打ち出の小槌のようでもあるということで、

財布に入れる縁起物としても使われたらしいです。

参考画像 ↓

カラスウリの花  カラスウリの種

羅漢山に到着。

かつては花園山と呼ばれていたのが、

五百羅漢があることで羅漢山と呼ばれるようになったそうです。

石仏が多く残されています。

どことなく爽やかコカ・コーラの看板っぽいデザイン。

500体以上あるとされる羅漢像。

それぞれが一点もの。

各々表情が豊かなので、思わず笑ってしまいそうなものもありますね。

首がもげた石像も多くあります。

なかなかシュールな光景ですね。

五百羅漢の先には少林寺。

コチラでトイレ休憩。

南天の実が立派になっていました。

しばらく山道を歩くと、一般道へ出ます。

それから道路を20分くらい進むと秩父鉄道・波久礼(はぐれ)駅。

コチラが今回の山行の終点となります。

登山としては比較的、やさしい道のりでしたが、

無事終わることができてとにかくひと安心。

 

リーダー、サブリーダーさんが趣向を凝らしたコーラスもあり、

充分に楽しむことができました。

今回も素晴らしい山行をありがとうございました。

そしてみなさま、新加入の方々も

たいへんお疲れさまでございました。

 

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