丸山 2024.2.17

今月の「峠山の会」定例山行(2月は2回目)は、埼玉県秩父郡にある丸山(まるやま)。

丸山は標高960mの低山で、奥武蔵のなかでは中くらいの登山レベルの山です。

山頂には3階建ての高さの展望台があり、奥武蔵屈指の素晴らしい眺望が期待できるということです。

数日前に降った雪がまだ残っているのかは気がかりですが、

さて、今回はどのような山行になりますでしょうか。楽しみです。

 

まずは電車を乗り継いで、西武線・芦ヶ久保駅に到着。

駅からすぐのバス停にてバスに乗車。

小型の路線バスに乗り、数分程度で赤谷バス停に到着。

少しの距離ですが、登りの車道ですので、歩くとなるとたいへんでした。

バスを利用して正解でしたよ。

バス停から少し坂を上ったところが登山口。

登山口前のこちらの広場で準備体操です。

登山口の入り口ではカワセミの置物がお出迎え。

「おはよう!登山がんばってね。」とささやかれた気がしました。

登山道は真っ直ぐ伸びた杉林が続きます。

足元には落ち葉や小枝が散乱していますが、

やわらかい土を踏みしめながら緩やかな上り坂を進みます。

いたって歩きやすい山道です。

20~30分歩いては小休憩。

身体が汗ばんでくるので、こちらで衣服調整です。

2月の割には思ったよりも暖かいです。

行く手を遮る倒木が次々と。

いつもの山の光景ともいえます。

曇ってはいますが、これから晴れるという予報。

風もなく、気持ちよく歩くことができています。

木をまたぐ時もにっこりな笑顔。

気持ちに余裕を持って登山を楽しんでいらっしゃいますね。

根元からえぐられ倒れている木。

気持ちが良くて叫びたくなるなる方のお姿も。

みなさん、それぞれの楽しみ方があるようです。

小休憩では水分補給と行動食をいただきました。

落ちていた枝には杉の実が付いていました。

これは花粉のうではないのですね。ちょっと安心。

登山道脇の荒れた様子。

台風が直撃したのでしょうか、風雨の恐ろしさを目の当たりにした気分になります。

車道を横切る箇所でも小休憩。

「これまでのところ、雪の姿は全然ないので、アイゼンは不要でしたね。」と、

話しているころ。

地面には松ぼっくりやイガ栗が多く落ちています。

松ぼっくりからこぼれた種が発芽したのでしょう、

おそらく2年めの小さな松の細木も辺りにいっぱい生えていました。

そうこうしているうち、

少しづつ残雪が見え始めてきました。

雪、あるじゃないですか!

しかし、雪の量はそんなに多くはないので、

問題なく進むことができます。

場所によっては15センチくらいは積もっています。

ですが、脇道だけのことなので、これくらいではアイゼンは必要ないようです。

そして丸山頂上に到着。

展望広場で記念撮影。

この日の参加者は19名です。

ハートを作る仲良しカップル?の姿も。

楽しそうで何よりです。

立て看板より転記:

埼玉県指定記念物(名勝)「外秩父丸山の眺望」 平成27年3月13日指定
標高960mの丸山山頂からは、丹沢、奥多摩、奥秩父、秩父盆地、関東平野北部及びその背景の北アルプス、八ヶ岳連峰、中越山地等が遠望できる。
この地点からは、三畳紀(約2億5千万年前~約2億年前)の石灰岩体である武甲山をはじめ、中生代(約2億5千万年前~6,600万年前)の付加体(海洋プレートが海溝で大陸プレートの下に沈み込む際に、海洋プレートの上の堆積物がはぎ取られ、陸側に付加したもの。)からなる奥秩父の山々、新第三起(約2,300万年前~258万年前)の海成層(海底に堆積してできた地層)からなる秩父盆地、第四期(258万年前~)の堆積物からなる河成段丘群などの秩父盆地周辺の地形・地質を一望できる。
同時に、暖温帯から亜熱帯まで多様な森林植生の様子や、石灰岩の採掘が進む武甲山の山容、植林地や農地、集落の広がりといった秩父の土地利用についても展望できる。

横瀬町教育委員会

展望台からは目の前に武甲山の雄姿が見えます。

180度大パノラマの中でもひと際インパクトがあるのが武甲山ですね。

この冬の時期ならではの光景。

雪がストライプ柄に積もった姿がユニーク。

一見、ピラミッドさながらの壮大さを感じてしまいます。

(実際、武甲山はピラミッドの20倍以上の大きさなのですが。)

こちらでも思わず記念撮影したくなりました。

武甲山をバックに、良い写真が撮れましたね♪

頂上をあとに今度は、県民の森へと向かいます。

下りの階段、下り坂は足元に注意しながら慎重に降りて行きます。

この階段、足場が雪で埋もれているため、

降りるのがちょっと怖いですね。

足が滑らないようにゆっくりで大丈夫です。

少し行くと、県民の森に到着。

開放感のある広場が現れました。

その中央広場にて昼食です。

少し陽が差してきましたが、座っていると少し身体が冷えてきます。

脱いでいたジャケットをまた着込んで食事にします。

暖かい食べ物、飲み物はありがたいですね。

生きた自然を満喫できるという県民の森。

森林学習展示館や野鳥の森などの施設がありますが、冬季なので閉鎖中。

ただ、建物のデザインが洒落ています。

鳥の餌場には、餌付けされた野鳥が次々と現れるようです。

今回のイベントは昼食後の合唱。

歌詞を見て全員で歌を歌いました。

四季の歌とか山男の歌とかですが、

知らない歌でもリードされつつだと何となく歌えてしまうものですね。

ハモニカの伴奏も入り、意外性のある楽しいひとときでした。

その後は下山です。

雪道の下山ということで、念のためアイゼンを装着しました。

雪のあるのは少しの区間でしたが、アイゼンの重要さがよくわかりました。

アイゼンってすごいですね。

足元がしっかりと地面に食い込み、まったくの滑り知らずです。

これだと雪道も安心。最強です。

ただ、土の地面を踏み進むと、落ち葉や泥がアイゼンと靴の間にびっしりとこびり付き、物凄い汚れになります。がっつりと隙間に食い込んだ泥は、はたいたくらいでは落ちないので、要注意ということがわかりました。使用後の収納にはビニール袋とタオル必須ですね(笑)。

雪道を抜けてから、ちょっとトラブルが。

途中、分岐で進む方向を間違ってしまいました。

すぐに気付き、行く手を修正中。

落ち葉がふかふかマットのように積もった道なき道を歩きます。

事なきを得て、先に進みます。

鹿やイノシシが侵入しないようにゲートのネットを閉めます。

ようやく人里まで降りてきました。

登山道はここまでです。

小さな青い花、オオイヌノフグリが春を告げています。

別名を「星の瞳」というのですね。

ロウバイと白い梅の花も。

道の駅までくると、そのすぐ横が芦ヶ久保駅になります。

一応、こちらで解散のあいさつ。

ここで本日の山行は終了。

冬ならではの経験ができて楽しく登山ができました。

雪あり歌ありの、大いに充実した1日でした。

リーダー、サブリーダー様 ありがとうございました。

そしてみなさま、お疲れ様でございました。

 

PS. 鶴瀬に着いてからはお楽しみの打ち上げ。こちらも楽しかったです。

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