東高尾山稜・草戸山 2023.2.12

今月の「峠山の会」定例山行は、東高尾山稜・草戸山(くさどやま)。

東高尾山稜コースは、国道20号を挟んで高尾山の東側に位置する尾根道で、

今回は高尾山口から四辻を通り、草戸峠を経て草戸山、三沢峠を回り、

再び高尾口に戻るルートを行きます。

(ちなみに東高尾山稜を含めた高尾山の南側の広い範囲を南高尾山稜と呼びます。)

高尾山のいわゆる観光ルートとは違い、茶屋やトイレ等の設備はありませんが、

高尾山口駅からすぐアクセスできて登りやすく、

かつ比較的空いているので、

トレイルランナーにも人気のコースとになっているそうです。

実際この日も、走っている人々をよく見かけましたよ。

草戸山は、標高が364m。

ほぼ365なので1年山という別名もあるそう。

神奈川県の相模原市、東京都の八王子市と町田市という3つの市の境界線上にあるため、

草戸山の山頂には相模原市の表示看板がある一方、町田市の最高峰の山とも言われています。それぞれの市や都の看板が立ち、地域同士で山を取り合ってる感じが面白いですね。

そして続く、草戸山から榎窪山(えのくぼやま)にかけての尾根道からは

木々にさえぎられながらも城山湖(本沢ダム)が望めます。

二日前の降雪で道はどうなっているのか心配ですが、

この日のお天気は快晴のようです。

さて、今日は良い登山になりますでしょうか?楽しみです。

 

まずは、京王線の高尾山口駅に到着。

駅前で各自が準備体操。

一般道を歩き、登山道へと向かいます。

2月なのに、民家の脇には早咲きの桜が開花。

寒さで花びらの一部がが茶色く痛んでいましたが、

まもなく訪れる春をいちはやく告げていましたよ。

民家の脇の小道から登山道が始まります。

足元には多少の積雪。

少し溶けているので、滑らないように要注意。

アイゼンは持参していますが、必要なさそうです。

ところどころ雪が残った山道が続きます。

アオキの赤い実がなっていました。

暑さ寒さにも強く、日陰でも丈夫に育つアオキは

逞しさの象徴のような植物ですよね。

熟した実はヒヨドリなど小鳥の

冬場の貴重なエサになるようです。

通り道、樹木間が狭くなった箇所。

少し登ると四辻に到着。

こちらで衣服調整。

木漏れ日が射しているので、雪がほとんど残っていません。

落ち葉や土が雪解けの水を吸って地面は濡れていますが、

歩きやすい山道です。

ツバキは花の命を終えようとしていました。

木の根っこが足に絡みつきそうな登り。

アップダウンを繰り返す道のり。

細い道にも係わらず、我々を追い越す登山客が次々現れます。

高尾山ほどの込み具合はないものの、

それなりに多くの人が登っていることがわかりました。

わがグループは総勢24名の参加者。

5つの班に編成。

結構 大勢には違いありませんが、

班ごとに列を成し、

無理せずゆっくりと進みます。

変わった木肌を発見。

不思議なポチポチですよね。

何なんでしょうか?謎です。

左手に見えるのは八王子の街ということ。

蛇行しながら斜面を登って行きます。

若いメンバーさんには余裕のスピードなのかな。

写真を撮りながら登山を楽しんでらっしゃいました。

木が根こそぎ斜めに倒れ込んだ箇所。

根の張りは浅いのですが、それにしても相当の暴風だったんでしょうね。

想像すると恐ろしいくらいの勢いかと思われます。

草戸峠のまだまだ手前ですが、ひと休憩。

辺りはぽかぽか陽気で、2月の気候とは思えないくらいの暖かさです。

3月ごろの気温だそうで、絶好の登山日和。

快適な山登りを満喫中です。

会員の方から回ってきたおやつもいただきましたよ♪

道案内の標識は各所にあって道に迷うことはなさそうです。

ロープが張られた下り坂。

ご覧の通りの急こう配。怖いですね。

今コース一番の難所といえそうです。

急ぐと危険なので、慎重に慎重に降りて行きます。

でも、平坦な箇所よりこういった急な所の方が歩き甲斐があって、

実は楽しいですよね。

思わず両手でバランスを取ったり、

つい 枝や幹に掴まったり。

右側から行くか左側から行くか、

各人それぞれ、その都度考えながら

歩く道筋を選んで進みます。

前の人がどう歩いているかも参考になりますよね。

頭上に道をふさぐ倒木が。

どこから飛んできたのだろうって感じです。

倒木がうまい具合に木の股(また)に引っかかっているようですが。

「頭上注意」の張り紙があるってことは

しばらくこんな状態のままなんですかね。

背の高い人が前方不注意だと頭をぶつけそうですよ。

所々で一時休憩。

標識前では同姓トリオが記念にパチリ。

土がえぐられてできた根っこの階段。

奇妙な光景といえばその通りなのですが、

こういう道って結構多くありますよね。

草戸峠(くさととうげ)に到着。

右手には高尾山が見えます。

切り株に会員の方が即行で作った小さな雪だるま。

可愛いですね!

意図せずにでしょうけど、

出来上がりの首を傾げたような表情がなんともユニークでした。

「帽子はないの?」とでも訴えているみたい。

いよいよ草戸山 頂上に到着。

小さい神社の鳥居がお出迎え。

先には祠が置かれていて、

山の神 祭神 大山祇神(おおやまつみのかみ)が祀られています。

以下、碑文より転記;

” この祠は 上相原村上郷中の山之神として 相原町丑田五一三五番地鎌倉古道沿いの山頂に 文政十年五月建立され祀られていたが 近年土地開発の流れの中で大戸観音堂に遷されていた。其後 大地沢の山林が昭和六十一年3月未曾有の大雪害に襲われ又復旧に際し幾多の困難に遭難したので地域の発願により相原町山野の安全と豊穣を祈願して此処 草戸山山頂に遷座を勧招請した。平成十三年一月吉日 財団法人相原保善会 ”

お賽銭を入れてお参りなさっておられます。

みんなの無事を祈られたことでしょう。

頂上での記念撮影。

少し高台の松見平休憩所の東屋は老朽化のためか立ち入り禁止。

木に隠れてしまうので、頂上からの景色は良くはありませんが、

周りは程よく開けていて、方々にテーブルやベンチがあるので

食事するには良い場所です。

山頂は寒いんじゃないかと不安だったのですが、全くの杞憂に終わりました。

本当に暖かくて快適なランチタイムを過ごせましたよ。

食事を楽しむみなさんのご様子。

やっぱりこの時間が一番のご褒美ですよね。

エンジョイしている雰囲気が伝わってきます。

昼食後には、怪我の応急処置の仕方をベテランさんからご教授。

日ごろから意識しておくのが大事ですよね。

ランチ後は三沢峠に向かいます。

アップダウンと階段が続きます。

見事に階段派と坂道派とに別れた構図。

各自歩きやすい方から登ります。

木の間から城山湖が見えています。

またまた階段です。

ふれあい休憩所に到着。

ふれあい休憩所からは城山湖全体が望めました。

若干、木が展望を邪魔していますが。

少し進むと榎窪山(標高420m)。

草戸山よりは高い位置にあるんですね。

ですが、こちらはほぼスルーで通過地点といった感じ。

ベンチはありますが、特に見晴らしが良いという場所ではありませんでした。

三沢峠の分岐点に到着。

ここからは梅ノ木平方面に進みます。

陽の届かい所はまだ雪が残っていますね。

渓流沿いは湿気も多そうです。

辺りはひんやりとした空気に包まれています。

黄色い杉の花粉は、宙に飛び立つのをそろそろかと待っている頃合いです。

花粉症の方はこの「花粉のう」を見ると嫌な気分になるでしょうね。

麓に近くなってきたのにこの道路は雪道です。

そして一転、カラっとした遊歩道に出ました。

ここまで来たら、もうあと少しで高尾山口です。

ここにも春を告げる花、オオイヌノフグリが点々と咲いていました。

オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)は、別名「星の瞳」とか、

「瑠璃唐草(るりからくさ)」(ネモフィラの別名でもある)

とも呼ばれるそうです。

ひとつの花は1日でしぼむのですが、次々と咲く

生命力の強い帰化植物なんですね。

そして無事、駅前に戻ってきました。

ここで今回の山行は終了。

この度も楽しく有意義な1日となりました。

みなさま、リーダー、サブリーダー様、お疲れさまでございました。

 

追記;

解散後、数名で足湯&お茶を楽しんできました。

お湯は少々ぬるかったのですけど、

足の疲れを充分に癒してくれましたよ!

 

草戸山 報告書

 

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