今回の「峠山の会」定例山行は、山梨県の日向山(ひなたやま)。
日向山は北杜市にある標高1,660mの山。三角点のある山頂からの展望はよくありませんが、すぐ先の雁ヶ原(がんがはら)には花崗岩の砂が広がるザレ場があり、素晴らしい景色が見渡せます。いわゆる「天空のビーチ」と言われている砂浜のような場所で、そのザレ場自体の不思議な造形と甲斐駒ヶ岳や八ヶ岳連峰の雄姿も楽しむことができます。その風景を見るのはとても楽しみです。
まずは、みよし観光の貸切バスを利用して尾白川(おじらがわ、おじろがわ)渓谷駐車場に到着。
途中で渋滞があり、到着が予定より1時間押しとなりました。
ここでトイレと準備体操を済ませます。
こちらが最初の登山口。
列を成してゆっくり進み始めます。
辺りにはミズヒキ(水引)の赤い小さな花穂が。
この日は良いお天気で登山日和な雰囲気。
秋の涼しさを感じながら、心地良い登山のスタートです。
ところが、しょっぱなから急登が続きます。
最初は涼しく感じていた周りの空気ですが、
意外と蒸し蒸ししていて、たらたらと汗が噴き出してきます。
まだ夏の名残でしょうか。
身体が火照ってくると、結構暑くなってきました。
丸いどんぐりがいっぱい落ちています。
ちょっと大きめのセミの抜け殻。クマゼミでしょうか。
ミンミンゼミの鳴き声は聞こえていましたから
大きめのミンミンゼミなのかもしれません。
右手に小さな沼。
水面が浮草で覆われています。
ごつごつした岩も現れてきました。
風の通り道に出くわすと、時折 涼しい風が吹いてきて生き返る思いですが、
それでもやっぱり蒸し暑いです。
熱中症にならないようにこまめに水分補給をします。
クヌギのどんぐりは未熟のまま落下。
ここ、頭上に注意。
登山道脇の3か所くらいに簡易な炭焼き窯がありました。
かつてはこんな場所で炭を作っていたのでしょうか。
一説によると昔はそれぞれの家にこのような窯があったと言われています。
そういえば下山の際には、木材搬送ケーブルカーのケーブルだけが残っているところも見受けられました。昭和の時代には木材の需要が高かったことが伺えます。
鮮やかに咲くツリフネソウ(釣舟草)。
トゲトゲが柔らかい山栗のイガ(苞葉 ほうようと言うらしいです)と、
抜け殻になったカイコがの緑色のまゆ。
最初の登山口から1時間半くらいの場所は矢立石(やだていし)登山口。
ここまでは乗用車が上ってきていますが、小型バスには無理なようです。
ホトトギスがちょうど開花時期を迎えていました。
紫の点々の入り方が花によって違うようですが、
鳥のホトトギスのおなかにある柄に似ていることから花の名前が付けられたようです。
ホトトギス(鳥)の姿はサントリーさんのHPでわかりやすくご覧いただけますよ。
マムシグサの若い実。
古タイヤの再利用はナイスアイデア。
タイヤのゴムって長持ちするんですね。
登山道にはタイヤの階段がいくつもありました。
この足長のクモは巣を作らないクモなのでしょうか。
足を入れると10センチ以上はありそうなクモがあちこちで歩き回っていました。
容姿がグロテスクなのでなかなか興味深いです。
この時期の山にはキノコがいっぱい。
いろいろな種類のキノコが至るところに生えていました。
そろそろ山頂付近に差し掛かりました。
地面に白い砂が混ざり始めたと思ったらもうすぐです。
はい、「天空のビーチ」 雁ヶ原(がんがはら)に到着です。
まさに砂浜。絶景です!
砂浜の先は海ではなく絶壁。その向こうには山並みと街並みが見降ろせます。
こんな不思議な景色、なかなか見られないですよね。
素晴らしい‼
恒例の記念撮影。
そしてビーチの木陰でランチの始まりです。
壮大な景色を堪能しながらほっとするひと時を楽しみましたよ。
花崗岩の山が風化してできた自然の形が
まるで恐竜の背中のようで独特の美しさを感じさせます。
先端まで歩くのがちょっと怖い場所。
物を落としたら真っ逆さまですね。
ランチ後にもみんなでもう1枚。
偶然にも同じ富士見市からいらしたという山ガールさんに撮っていただきました。
こちらは日向山頂上。
木々に囲まれた場所に三角点があります。
下山は来た道をまた戻ります。
山道を整備するボランティアの方々がいました。
「北杜山守隊(ほくと やまもりたい)」の旗も掲げられています。
この時はみなさんで階段を直されていて、
一同頭の下がる思いで通らさせていただきました。
本当にありがとうございます。
階段の下に木を敷き詰めて登山道をきれいに整備する方たち。
少し進んだこの辺りは整備して間もない階段のようです。
芸術的な斜め階段。人それぞれの歩幅を考え配慮された歩きやすい階段です。
下山は登りと違ってすいすいと進みます。
3時過ぎなのに辺りは夕方くらいの明るさです。
山は陽が落ちるのが早いことを改めて感じます。
そして無事、登山口に到着。
途中、一時的に具合の悪くなった方もいましたが、
結局はみんな元気で下山できてよかったです。
リーダー、サブリーダー様、ご苦労様でした。
そしてみなさま、お疲れ様でございました。
PS. 日向山のことをネットで調べると「初心者向けコース」と書いてあるし、現地には「ハイキングコース」と表示されていましたが、決してやさしい登山コースではありませんでした。
蒸し暑さのせいもあったかもしれませんが、とても足に堪える難易度の高い登山のように感じました。
この日は高速道路の帰り道も渋滞に巻き込まれ、鶴瀬到着が21時を過ぎてしまいました。
朝は5時45分集合でしたので、長い1日ではありましたが、充実した日でもありました。みなさまに感謝感謝です。
つっちーさんのブログにもこの日のことが書かれています。
Makkiさんの動画も素晴らしいです!!
【日向山】ミズナラ、カラマツ、ブナの森を抜け白砂の別世界へ
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