大菩薩嶺 2019.6.8

今回の峠山の会 定例山行は、山梨県の大菩薩嶺(だいぼさつれい)。

 

大菩薩嶺は、山梨・東京・埼玉にまたがる秩父多摩甲斐国立公園の一部で、

標高2057mの日本百名山のひとつです。

2000mクラスの稜線歩きが気持ちよく、

天気が良ければ、富士山や南アルプスの素晴らしい眺望が楽しめるということ。

 

実を言うと、今回は6月の入梅時期ということもあって、

前日まではお天気に不安要素があるのも否めませんでした。

ところが、天気予報では、曇りのち晴れという意外なお墨付き。

そのため、万が一に備え、

途中降水に対しての、万全な装備での登山となりました。

 

25人乗りの「みよし観光」バスをチャーターして、

到着したのが、上日川 小屋平 石丸峠入口バス停のところ。

降り場のすぐ反対側が登山口になります。

というわけで、こんな感じで登山道に入ります。

笹が密集している狭い道を登り始め、進んで行きます。

手作り感いっぱいの年季の入った標識。

葉っぱを掻き分けるようにして進みます。

カラマツの葉に溜まった雨水が、ガラス玉のように輝いていました。

開けた道に出たところで、輪になって準備体操。

木に生える糸状の苔は、サルオガセという地衣類。

一見、木に寄生して養分をもらっているように見えますが、

実は、霧から水分を摂り、自ら光合成をして生きているということです。

伸びると木から網状に垂れ下がり、

童話の世界のような不思議な空間を演出してくれます。

林の中を進むと急にあたりが開けてきました。

目の前には、いきなりの素晴らしい風景。

右手には、大菩薩湖も見えます。

一同、思わず立ち止まって絶景を見渡してしまいます。

今度は開放的な登山道になりました。

朝の曇天から陽が差す陽気になっていましたよ。

絶好の登山日和と言っても差し支えありません。

遮るものがない登りを気持ちよく進みます。

ところが、先ほどの日差しから一転、

雲が流れてきて、みるみるうちに視界が遮られました。

このあたりはもう雲の中といった感じです。

またさらに林を進むと、今度は徐々に霞みが消えていきました。

急変する環境にもワクワクするものです。

木々の下には、多種の苔が繁茂しています。

前日の雨後ということもあってか、

植物は水をいっぱい吸って、イキイキとしている様子がうかがえます。

マイナスイオンも辺りに充満している感じですね。

大菩薩峠に到着。

冷たい風もなく、とっても良い状態です。

峠には山荘と売店がありました。

タオルやバッジなどの百名山グッズも売っていましたよ。

この大菩薩峠でお昼をいただきます。

みなさん、くつろぎながらの楽しいひととき。

それにしても、運よく程よい場所に陣取ることができました!

食事のあとは記念撮影。

ところが、記念写真を撮っていると、急に雨が降り出してきたんです。

雨はみるみる強くなってくるので、

あわてて屋根のあるところに非難。

全員、雨合羽を取り出し着用します。

レインウェアに着替えて、さあ出発。

でも、あれ?

もう小降りになってる!

雨具いらなかったかもですが、また降りそうなので、

とりあえず、このまま登山再開。

霧が立ち込める中を進みます。

ごつごつした岩が続く道。

レンゲツツジも崖下に見えるのですが、あたりは霞んだまま。

雷岩の分岐点に到着。

大菩薩嶺は見晴らしが期待できないということで、

希望者だけが向うことに。

待ち組はこの場所でしばらく待機。

(再び、この場所へ戻ってきます。)

案の定、また雨が降り出してきました。

フードを被ると視界が遮られてしまうので、

足元に注意を払って歩きます。

大菩薩嶺でも記念撮影。

再び合流して、下山が始まります。

地面は雨で滑りやすくなっています。

この岩場も足元 要注意の場所です。

転ばないように気を付けて!

今度はすぐ道脇にレンゲツツジがキレイに咲いていました。

咲き終りのようで、今年はこの週でまもなく見納めですね。

若干のぬかるみや滑りやすい箇所があったため、

下山には慎重さが必要でした。

でも、こちらの山荘に降りてくると、下山口まではもう一息です。

気を抜けないまま来たこともありましたので、

その達成感からか、みなさんのほっとした雰囲気が伝わってきます。

今回の山行はこんな感じで、楽しく終えることができました。

 

急に雨が降り出して、なかなかたいへんだったのと、

富士山が望めなかったのは少し残念でしたが、

ケガなどもなく無事に切り抜けることができ、ひと安心。

それでもありあまる素晴らしい景色と

霧で濾過されたような澄んだ空気には存分に癒されましたよ!

みなさま、本当にお疲れさまでございました。

 

なお、今回は行きのバス内で、ロープの結び方を教わる講習会が行われました。

簡単そうに思えた結び方も、自分でいざやってみるとなるとなかなか難しいものです。もやい結びやエイト結びなど、解りやすいようにイラスト・写真付きのプリントまで用意してくださったリーダー、サブリーダーさんにも感謝です!教える方も大変だったと思いますが、良い経験ができてよかったです。

大菩薩嶺 報告書


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