入笠山 2017.6.10

今回は入笠山(にゅうかさやま)に行ってきました。

入笠山は長野県の富士見町と伊那市に跨る標高1,955mの赤石山脈(南アルプス)に含まれる山。

南アルプスとはいっても、険しい山ではなくて

比較的なだらかでのどかな草原が広がる山です。

ゴンドラもあり、冬場はそれこそスキー場になるところです。

放牧風景の草原にはスズランやレンゲツツジなど可憐な花々の群生が楽しめるとのこと。

 

6月はそのスズランの開花時期真っ只中ということでしたので、

その咲き誇る風景を期待して行ったのですが、

少々早すぎたようで、スズランはまだつぼみかけでした。

 

そのかわり、ズミ(またはコナシ)や九輪草(くりんそう)の花が

キレイに咲いていて見ごたえがありましたよ。

曲がりくねった山道をバスで登り、

たどり着いたのが、こちらの沢入登山口(入笠山登山口)。

この日は好天に恵まれていたためか、

登山口前の駐車場はもうすでに車がいっぱいでした。

 

準備体操をして、早速登山開始。

まずは、入笠湿原を目指します。

辺りは春蝉(はるぜみ)の声で相当の鳴動が続きます。

道沿いの木にはセミの抜け殻があちこちに見られるのですが、

セミ自体の姿は見つけられず。

そうこうして、ある程度山を登ると次第に、

意外と地表近くにもセミの姿を発見。

 

春ゼミって、ツクツクボウシくらいの大きさなんですね。

それにしてもこのセミ、人間に対して動じなさ過ぎ。

写真を撮っていてもまったく飛んでいく気配がないのが不思議でした。

この辺りは大きなシダの株があちこちに見られました。

ちょっとジャングルっぽい雰囲気がありますよね。

登山道に交差するけもの道には鹿の足跡らしきものも見られました。

カラ松は新緑が芽吹き始めていて、

その小さい葉の緑色もキレイです。

林を抜けると入笠湿原。

湿原に入るときは扉(柵)を開けて入ります。

これは鹿などの食害から湿原の植物を守るためなのだとか。

へぇ~っ、鹿はある意味、害獣になるんですね!

 

そして湿原区域に入ると、いきなり草原の風景が広がります。

そこに咲くのはズミ(またはコナシ)の花。

木の枝先に満開の花々。

この華やかさはとっても素敵です。

湿原の高台には山彦荘という食事処。

建物の前には野草の花壇がありました。

このあたりでトイレ休憩ができます。

次に向うのは五所平峠あたりの入笠山口。

それまでにもいろいろな花のつぼみが散見できました。

釜無ホテイアツモリソウもまだつぼみ。

野生ランの王様とも言われている幻の花だそうです。

あちこち咲いているコチラの赤い花が九輪草(くりんそう)。

茎の1箇所から環状に9つの花が咲くから九輪草というらしいです。

マナスル山荘の脇にいよいよ入笠山口。

柵はこんな感じで手動の扉になっています。

今度は柵を抜け出すことになります。

入笠山を登り始めると、

スズランの花、少し咲いています。

でもまだまだよく見ないと

白い花が見つけにくいくらいの少なさです。

その後、「岩場コース」と「岩場迂回コース」2つのコースに分岐していて、

今回は「岩場コース」で先に歩を進めます。

山頂付近でまたズミ(コナシ)の花。

日当たりが良いのかここでも元気に咲いていましたよ。

つぼみばかりだと思っていたレンゲツツジが

ここで咲いているのを発見。

そしていよいよ山頂です。

山頂は木々がなく、さえぎるものが何もありません。

周囲360度の大パノラマが広がります。

八ヶ岳も見えますよ。

多少ガスがかっていますが、絶景です。

コチラの山頂標識の前は常に人だかり。

順番待ちの記念撮影会ですね。

やっぱりみなさん、考えることは同じのようです。

山頂では、お待ちかねのランチタイム。

それぞれ持ち寄ったお弁当でお昼にします。

各々シートを敷いて陣取ります。

ところがです、不意を食らうような強い風。

土が舞い、ゆっくりご飯どころではないような状態。

こんなにお天気なのに、風がどうも強すぎます。

ちょっと寒くなってきたし、

いやいや、たいへんでした。

食事を早めに切り上げて山頂標識前で集合写真。

強風の中を撮影敢行です。

(このときの写真は当ブログにはありませんが、

みんなで集合して撮影をしました。)

そして、次は下山。

下り坂もそんなに険しくなく、ゆるやかな道が続きます。

木に寄生するこのコケ凄いですよね。

乾燥したコケが木の枝に垂れ下がっているんです。

まるでおとぎの国みたいになっています。

途中、小雨が降りましたが、すぐに止み安心。

無事、下山することができました。

今回も良い山行でした。

みなさま、お疲れさまでした。

私も充分登山を堪能したということは言うまでもありません。


 

追記;

石崎さんからLineで送っていただいた集合写真を

コチラのブログにも転載させていただきました。

写真って良いですよね。素晴らしい記念になりました。

ありがとうございました。


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