谷川岳 2019.8.3

令和元年8月、

埼玉県富士見市の登山を楽しむ会である「峠山の会」の

月例定例山行は、群馬県の谷川岳(たにがわだけ)。

谷川岳は、群馬と新潟の県境にある三国山脈に属し、日本百名山のひとつに数えられている美しい山。周囲の万太郎山・仙ノ倉山・茂倉山などを総じて谷川連峰とも言います。

谷川岳の頂部は二峰に分かれていて、それぞれトマの耳(標高1,963m)、オキの耳(標高1,977m)と名付けられています。

 

 

今回の山行では、

天神尾根から谷川岳山頂を目指す登山コース(山頂コース)と、

天神平から花々を見ながら散策する天神尾根ウォーキングコース(散策コース)の2グループに分かれての山行となりました。

谷川岳ロープウェイの土合口駅までは、

いつもの三芳観光バスを利用。

ぴったり20人乗りですが、座席が意外と広々で、ゆったりと座って来られました。

散策コースのグループとは一旦別れて、

山頂コースのグループは、

順番にロープウェイに乗って、天神平駅に向います。

乗車時間は10分ほど。

標高差573m距離約2,3キロをゴンドラがどんどん上昇していきます。

シートに座り、周りの景色をぐるぐる眺めながら、くつろいでいますが、

この日の外気は恐らく30度越え。

ゴンドラの中には空調機が見当たらず、また上部に小窓しかないため、かなり熱気がこもっていました。

ファンくらいは欲しいところでしたね。

ロープウェイの到着駅、天神平に到着。

スキー場のリフトも見えます。

この辺り、冬場は谷川岳天神平スキー場となる場所です。

駅舎を出ると目の前には、ピンク色のシモツケソウや黄色のニッコウキスゲが丁度見ごろを迎えていました。

みんなで円陣になり準備体操。

いよいよの登山開始。

谷川岳山頂コースはここからがスタート。

まずは、草原に開いたなだらかな斜面を進みます。

辺りには、多くの花々が咲いていました。

ここにもニッコウキスゲ。

ひよどりが鳴く夏に咲くというヨツバヒヨドリ。

赤っぽい花と白い花のタイプがあるのだとか。

白いチダケサシはユキノシタ科の花。

紫の花は、クガイソウ。

クガイソウの名前の由来は花ではなく、葉からきているらしいです。蓋(がい)というのが笠やふたのことで、笠のように放射状に輪生した4~6枚の葉が9層くらい伸びることから「九蓋草または九階草」と名づけられたということ。

山アジサイも。

タカネニガナ(高嶺苦菜)。

少し進むと徐々に岩場の険しい道になってきます。

ごつごつした坂を慎重に登ります。

炎天下のこの日、汗も半端なく流れてきますので、水分補給は欠かせません。

青空にぽっかりと浮かぶ白い雲。

暑さも何のそのと、のどかな風景が広がります。

ここには、白い山アジサイ。

周りにはトンボがいっぱいいて、

まるで我々に道案内をしてくれているようです。

この日は陽射しが強く、

日向にいるとまるで身体が解けるくらいの高温で、

肉体的にはかなりキツイのですが、

一旦日陰に入ると一転。

空気がひんやりとしていて、

さらに時より吹く涼風がとても心地よいです。

風があって本当によかったです。

風がなければ、熱中症になりそうでしたよ。

澄み渡る青空で、景色も最高!

周りの山々がくっきりと見渡せます。

緑が生い茂り、いかにも夏の山ですよね。

どんどん進むと、道脇にロープやチェーンが張られている

岩場の急登がいくつも現われます。

リズムよくひょいひょいとはいきませんが、

一歩一歩確実に

手綱を探ってよじ登って行きます。

アザミは花の重みでこんな風に俯くんですね。

アザミといえば、葉や茎に棘があることから、下手に触っては痛い思いをします。

スコットランドではその棘が外敵から国土を守ったといわれ、アザミが国花になっているらしいですよ。

強い陽射しが執拗に照らされ続け、

首にかけたタオルももうびしょびしょな感じです。

岩場で足を止め、振り返ってみるとこんな絶景があちこちに。

辺り一面に大自然の山々が広がっています。

山のくぼみ(谷間)、白い部分は雪が残っているところ。

先方、遠めにはなだらかに見えますが、まだまだ急坂が続きます。

岩場の見晴らし台でもひと休憩。

ここにもシモツケソウ。

小さな花弁のオニユリ。

高山植物のイワギキョウ(岩桔梗)。

天狗の留まり場。

高台の上からは、向こう側の景色が堪能できます。

黄色い花は、ミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草)。

狭い山道は、上下で渋滞が起こります。

道を譲り合ってマナー良く!

各所に絶景ポイントが。

さすが、日本百名山のひとつです。

肩の小屋に到着。

トマの耳まではもう少し。

空の黒い影はトンボたちです。

トマの耳に到着。

トマの耳の向こう側にそびえるとんがった所がオキの耳ですが、

そこまでは辿り着けずに

今回はトマの耳までで戻りました。

オンタデ(御蓼)、別名 イワタデ。

肩の小屋に戻り、昼食後にパチリ。

同じ箇所、山側 ↑ と谷側 ↓ の両方で記念撮影。

肩の小屋には売店が。

この日は本当に暑かったので、予想以上に水分が必要に。

結局、売店でペットボトルのお茶を購入しました。

(飛ぶように売れていた常温の500mlボトル、なんと400円でした!

人力で運ばれているのを考えると致し方のないお値段ですが、びっくり。)

集合写真のあとは、さっき来た道を下山。

ツライ下り道でも、いつの間にかブーケを見繕うこの余裕がサスガです!

来た道を戻ったので、意外とスムーズに降りて来られました。

ロープウェイ駅に到着後、散策コースのみなさんと合流。

駅舎をバックに集合写真。

こんな感じで、大きなトラブルもなく、みなさん無事で山行を終えることができました。

なかなか登り甲斐のあるハードな山、さらには暑くてヘトヘトでしたが、

元の場所に帰って来られて一安心。

眺めも素晴らしく、とっても良い山でした!

みなさま、お疲れ様でございました。


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