今回は、少人数で無理のないゆっくりとした山歩き。
このところ足の弱ってきた3人(と非会員の方1人が同行)の
リハビリを兼ねた山行となりました。
行き先は、埼玉県飯能市にある柏木山。
多峯主山、龍崖山、柏木山の飯能三山の中でも最高峰、
とは言っても標高は303mの低山なのが柏木山。
先月も個人山行にて連山で行かれていましたが、
今回はピンポイントで柏木山の1山だけ。
のんびりと景色や紅葉を眺めながら、気ままに立ち止まったりして
気楽に登ることができました。
まずは、飯能駅からタクシーで茜台自然広場下の駐車場に到着。
コチラがあかね尾根道コース入り口になります。
登山道の入り口には地面に霜が降りて、草が白くなっていました。
それでもこの日はとっても良いお天気。
昨日の雨がまるで嘘のようです。
登山道からすぐは急こう配の上り坂。
簡易的にロープが張られていました。
ふと周りを見上げると、明るい黄色や茶褐色の紅葉が。
そしていきなりの展望。
眼下の工業団地や飯能の街並みが望めます。
またまた階段の連続。
ところどころにナラの大木が。
ナラは比較的に成長が早いとされていますが、それでも広葉樹は針葉樹より成長が遅いそうで、これくらいの太さだと樹齢100年くらいかもしれません。
立派に枝分かれした100年ナラが登山道の真ん中に。
上を見上げると空を埋め尽くす紅葉。
落ち葉を踏みしめながら、緩やかな坂を登ります。
針葉樹は当然ながら、緑のままの樹の姿。
分岐点。赤根ケ峠方面へ。
「倒木・落枝に注意!」の看板。
この付近ではナラ枯れの被害が多発しているようで、
枯れ木の近くを通る時は倒木に注意が必要だそうです。
ナラ枯れとは、ナシノナガキクイムシという体長5mmくらいの虫が樹木に穿入(せんにゅう)し、その体に付着したナラ菌(カビの一種)により通水機能が阻害され、樹木を枯死させる伝染病のこと。全国的に問題となっているようです。
赤い実はありませんが、ヒイラギの葉っぱがキラキラしていました。
富士見の丘。
写真ではわかりませんが、(ちょうど”見”の上あたり)稜線の向こう側に白い富士山のてっぺんが覗いていました。
万両の赤い実。実が下向きに付いています。
ちなみに、よく似た実を付ける千両は実が上向きに付きます。
シダの道。
うっそうと茂ったウラジロシダの群生が目の前に迫ってきます。
正月の飾りに使われるウラジロシダですが、この辺が北限群生地ということ。
裏側はなぜか、言うほどそんなにまっ白ではなかったです。
沖縄など高湿度の環境では1組左右の葉(羽片)が成長とともに段々と積み上がり高さが3m、熱帯地方では10mを超えるものもあるのだとか。さぞかし見ごたえがありそうですね。
カモシカの生息地なのでしょうか。カモシカらしいオブジェも。
わき道を少し入ると、
ただの高台の岩場だと思うのですが、
何故かそこは「カモシカカフェ」と名のついた場所。
そしてご一行は、カモシカのポーズ?だそうです。
道すがらの頭上には紅葉。
野イチゴも群生。
野イチゴにもいくつか種類があって、
この冬に実を付けるのはフユイチゴ。
岩に付着する豆蔦(マメヅタ)を観察するお二人。
マメヅタは、ワラビやゼンマイと同じくシダの仲間らしいです。
それにしても岩などにぴったり這うような生え方が面白いですね。
古木の割れ目にはカモシカ神社。
残念なことに、これらの飾りや置物などに対して飯能市役所からの撤去通告がなされていました。遊び心があって良いとは思うのですが、そのまま置いておくわけにはいかないのでしょうか。
クロモジに似ている黒い実は、もしかしたらヒサカキの実でしょうか。
(クロモジは葉にギザギザがなく、実が黒くなると葉が黄色に変色するようです。そして実が付く枝は緑の若々しい箇所。また、実が付くのが9月ごろと、ヒサカキより少し早めらしいです。)
柏木山山頂に到着。
日光が降り注ぎ、風もなく暖かです。
12月とは思えないほどの陽気。
山頂にもいくつかありました。カモシカの手作りオブジェ作品。
味わいのある1点物のテーブル&ベンチが点在。
空席がないくらいで、登山客の憩いの場となっていました。
こちら側の斜面にも景色が見晴らせるように
テーブルとベンチが設置。
豪華なテラス席ですよね。
くつろげる空間で、食事やお茶も美味しくいただけます。
我々のグループはお湯を沸かしてコーヒータイム。
モグモグもして頂上をゆったりと満喫しましたよ。
多肉植物も紅葉しかけ。
今回のメンバー。
素晴らしい眺望を楽しんだ後、
無料おみくじを発見。思わず魅せられてしまいますよね。
良いくじが出てたいへん喜んでいらっしゃいました。
オブジェは今月中にすべて撤去されるそうですが、
まだ少しは残されていました。
身支度を整え直して、今度は下山に入ります。
帰路はフェンス脇ルートを選択。
急なこう配もあり、そこそこの激しさ。
身体もみるみるうちに汗ばんでくるのがわかりました。
こんな感じで下山を続け、もと来た登山口まで降りて行きました。
無事終えることができてひと安心。
今回の山行は以上となります。
短い距離を時間をかけてゆっくり登る、今回のような超低山のんびりハイク、
頂上でのひと時もたっぷり時間が取れて良かったです。
これはこれでアリだと思います。
同行の方々、お疲れさまでございました。
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