今月の「峠山の会」定例山行 Aコースは、本仁田山(ほにたやま)。
散策のBコースと2つのグループに分けて行いました。
本仁田山は、東京都奥多摩町に位置する標高1224mの山で、
最寄駅からのアクセスが良いことから登山客も多く、奥多摩にある山々の中でも特に人気が高いそうです。
鷹ノ巣山の稲村岩尾根、六ツ石山の水根ルートと共に、本仁田山の大休場尾根は「奥多摩三大急登」と呼ばれ、
そのこう配が一番きついことで知られています。(平均勾配が35%と他を圧倒)
今回は鳩ノ巣駅からスタート、瘤高山(標高1097m)を縦走して本仁田山へ登り、奥多摩駅に到着する周回ルートを選びました。
まずは電車を乗り継ぎ、JR青梅線・鳩ノ巣駅に到着。
駅前で準備体操をした後、班ごとに歩き始めます。
民家の脇の舗装道を進みます。
こちらから山道になります。
しょっぱなから急な登りが現れます。
すぐのところで衣服調節をして、着衣を整えます。
付近には1本の赤く色付いた木がひと際目立っていました。
紅葉の時期に山に来たことを実感します。
1年の中で最も感動的な光景が見られる頃ですよね。この先も楽しみです。
急な細道をぐんぐんと登って行きます。
お天気にも恵まれ、時折陽が差してきます。
11月なのに暑いくらいです。
木の根っこが重なり合う小石混じりの地面を慎重に進みます。
真っ直ぐ伸びた針葉樹の密林が続きます。
大根ノ山ノ神(おおねのやまのかみ)にて小休憩。
もうすでに汗ばんできました。
のども乾いてくるので、水分補給をします。
ここでもまばらに黄色い紅葉が。
マムシグサの実。きれいに粒が整ったのもあれば、こんなふうに不揃いの実もあるわけですね。
ツルリンドウの赤い実。
ツルリンドウはリンドウに似た花を付けるつる性の植物で、
花言葉は赤い実も含めて「情愛」だそうです。
赤い宝石とも言われるこの実の色、いつくしみを感じさせる赤色ですね。
登山道脇にはひっそりとリンドウのつぼみがありました。
これからまさに開こうとしているところですね。
上品な薄青紫色が心を惹きつけます。
ずーっと上り。まだまだひたすら登り続けます。
尾根筋の頭上にはグラデーションに色付いた紅葉。
地面の両側には黄金色した低木が草紅葉の原を成しています。
秋登山の醍醐味ともいえる光景ですよね。
陽光の差す葉が輝いて見え、とてもきれいです!
黄色い低木の上に、舞い散ったモミジの赤い葉の織り成す色の調和も素敵です。
青空に紅葉のコントラストがまた良いです。
こちらでは一輪のリンドウが開花していました。
なかなか見られないその姿に思わず感激です。
登山道を振り返ると素晴らしい景色が広がっていました。
左側には紅葉の木々、奥には山々の稜線。
そして、瘤高山(こぶたかやま)に到着。
こちらは本仁田山方面と川苔山方面の分岐点になります。
ここまで登り切った充足感を味わっている瞬間です。
広くはない頂上ですが、しばしの休憩。
背中も汗びっしょりな状態でした。
顔の汗はぬぐえますが、背中までは拭けないのでその点は仕方ないですよね。
本仁田山へはもう一息です。
そしていよいよ本仁田山 山頂に到着。
Aコースは13名。山頂の表札を囲んで記念写真を撮ります。
ほぼ我々で貸切状態の山頂にてゆっくりとランチを楽しみます。
日なたはぽかぽか陽気です。
この日は登山客が少なく、実は穴場的なスポットなのかもしれませんね。
昼食後は下山開始。
ここからはひたすら大休場尾根(おおやすんばおね)の急坂を下ることになります。
平らな場所がほとんどない下り続きで、だんだんと足も疲れてきます。
転ばないよう足元に要注意です。
逆ルートだったら、もっとたいへんだったかもと思いながら下りました。
段差が大きい箇所は後ろ向きになってゆっくり行きましょう。
ふと見上げると紅葉真っ最中。
小休憩を挟みつつ、長い道のりを下り続けます。
登山道の終点です。この後は一般道。
ここまでくればもう安心です。
そして多摩川、氷川渓谷の橋を渡って、奥多摩駅に到着。
今回は初参加の方もいらっしゃいましたが、みな無事に下山できてよかったです。
リーダー、サブリーダー様お疲れさまでした。
そしてみなさま、お疲れ様でございました。
長い急坂が続いたので、身体はへとへとになりましたが、
達成感に満たされた充実の登山でした。
きれいな紅葉に包まれた幸せな1日となりましたよ♪
ただ、このあとの筋肉痛が心配なところです。
山わんこさんのブログでも登山のようすが伝わってきます。
そして、Makkiさんの動画も相変わらず素晴らしいですよ!!
【本仁田山】駅から駅へ アクセス便利な急登の山 〜紅葉ハイク〜
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追記:
一方、散策を楽しまれたBコースのみなさんのご様子もこちらにアップ。
Bコースは、白丸駅から白丸湖畔遊歩道を経て白丸ダム魚道管理棟、鳩ノ巣渓谷を周られるお散歩でした。
お天気にも恵まれた上、無理なく歩けるルートですので、楽しい時を過ごされたようです。
スタート地点の白丸駅ですね。
白丸調整池ダムは、越流型直線重力式ダムで、その高さは約30m。
下流にある多摩川第三発電所に発電用水を送る際の水量を調節するため昭和38年に造られたものです。
白丸ダムにある魚道へ降りる螺旋階段。
段数の多さにびっくりですね。
魚道に到着。
魚道(ぎょどう)とは、ダムなどで堰き止められた川に魚が行き来できるようにと作られた水路。産卵のために川をさかのぼる魚のために考えられました。
この魚道は、平成13年にダム内に新設された国内最大級(長さ約330m、高低差約27m)のもので、
これまでにヤマメやアユの遡上が確認されているそうですよ。
この水路が、なだらかな段差を伴ってダムの上下につながっている訳です。
泳ぐ魚のほうも体力が必要でたいへんな気がしてしまいます。
その後、一同は東屋にて昼食。
鳩ノ巣渓谷。
まばらながらにも紅葉がきれいですね。
秋の渓谷、素晴らしい光景です!
良い風景をバックにみなさんもご満悦な表情。
鳩ノ巣渓谷遊歩道の頭上には多摩川にかかる鳩ノ巣小橋。
橋を渡って鳩ノ巣駅に向かいます。
こんな感じで充実したコースだったもようです。
お疲れ様でございました。
登山コースはきつそうなのでそこは無理でも、散策コースがあれば大丈夫という方の意見も取り入れた「峠山の会」の2コース制の提案。会員のみなさんからはなかなか好評のようです。
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